1.8兆円を売り上げた中国「独身の日」 前年比2倍の理由をデータから検証した
1日で売上高1.8兆円という莫大な数字をたたき出した中国「独身の日」。今回は2015年11月11日にいったい何が起こったのか、またなぜこれほど大きな売り上げになったのかデータを基にをお伝えいたします。
ダブルイレブン1日でなんと1.8兆円。昨年の約2倍に
最も注目された1日の売上金額は、なんと912.17億元(日本円にして約1.8兆円を超える金額) になりました。この数字は2014年の約2倍の売上金額にもなり、2013年と比較すると約4倍の伸び率になります。
ちなみに日本のモールでは1日最大150億円と言われていますので、ざっとその120倍ということになります。
また、そのうちモバイル端末経由の売り上げが626.42億元(日本円にして約1.2兆円を超える金額)で全体比率の68.67%となっています。
なんと中国国内消費1日平均金額をネットだけで突破
では11月11日の24時間の売れ行きの詳細を見ていきます。
- 18秒:1億元(約20億円)
- 1分12秒:10億元(約200億円 ※この時点で日本の某モールの1日の売上金額をすでに突破)
- 12分28秒:100億元(約2000億円)
- 4時間26分31秒:362億元(約7200億円 ※この時点で2013年11月11日の売上金額を突破)
- 11時間50分00秒:571億元(約1億980億円 ※この時点で2014年11月11日の売上金額を突破)
- 17時間28分51秒:719億元(約 ※この時点で2014年中国国内消費1日平均の売上金額を突破)
- 24時間:912.17億元
となっています。
越境ECにおいて日本企業全体はアメリカにつぎ第2位
今回「Tmallグローバル」では過去最大の232の国、地域の商品が販売されました。その中で、日本のからの越境EC売り上げは国別でみると第2位になりました。1位はアメリカで、3位は韓国となっています。
日本企業の総額では 私の概算では数十億円の規模ではないかと見ています。上位は1社10億円まではいかないものの、わずか1日で1億円を突破している企業が数社存在するというのが実情だと思います。
注文件数は4.6億件にものぼったため 出荷は11月20日まで期間が延長されました。ちなみに、単純計算で1秒間で約14万件にもなります。2009年では400件だったので、わずか6年で350倍になっている計算になります。
出荷件数があまりにも多いため 現在日本から送った商品も一部遅れも発生しているということです。
さらに興味深いデータとして、地方からの注文客が急増しているというデータも出てきています。そうしたデータを見ると、いよいよ中国のEC市場も全国に広がりだしたとともに、まだ伸び代があるということもわかります。
そうしたより詳しいデータについては次回の連載で紹介します。お楽しみに。