瀧川 正実 2015/8/7 12:15

2015年5月までに受けた不正アクセス攻撃により、会員登録情報など4万2680件の顧客情報が漏えいした可能性がある問題を受け、レディースファッションの通販・ECサイト「神戸レタス」を運営するマキシムは7月22日、不正アクセス問題に関する最終の調査結果を明らかにした。

Payment Card Forensics(PCF)に、不正アクセスの発生原因の究明、漏えいした可能性があるデータ範囲の特定について調査を委託した。

「神戸レタス」公式サイトで漏えいした可能性のある顧客情報は4万2680件。判明した詳細は次の通り。

  • 会員登録したユーザー → 会員ID、パスワード、WEB会員番号、メールアドレス、電話番号、郵便番号、生年月日
  • 非会員で注文したユーザー → メールアドレス、電話番号、郵便番号

なお、「神戸レタス」ではクレジットカードや決済に関する情報は保持していない。そのため漏えいの可能性はないとしている。

マキシムが運営する「神戸レタス」から約4万件の顧客情報が漏えい

5月9日に不正アクセスによる顧客情報流出についてアナウンスしていた

「神戸レタス」ではセキュリティ体制の強化の一環で、WAF(WebApplicationFirewall)を導入。従来のFirewallによるネットワークレベルでの防御に加え、アプリケーションレベルでの不正なアクセス、クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクションといった攻撃の検知、阻止を行う体制を整えた。

不正アクセス検知時の対応フローと対策チームを定義し、迅速な対応と、被害を拡大未然に防ぐ社内体制を構築したという。

また、サーバーのリプレイスを実施。OSとミドルウェアを最新状態にして脆弱性を解消。サーバー運用代行会社による、脆弱性の定期的なアップデートを実施している。

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