消契法と特商法の改正に物申すなら“今” 内閣府が団体・事業者などからの意見募集開始

期限は9月30日までで、団体、事業者など幅広く受け付ける

瀧川 正実

2015年9月2日 9:00

多くの通販・EC事業者から懸念の声があがっている「消費者契約法(消契法)」「特定商取引法」の改正をめぐり、内閣府の消費者委員会は9月1日、それぞれの法律改正に向けた審議の状況などをまとめた「中間取りまとめ」「中間整理」に対する意見募集を始めた。団体、事業者などから、郵送やホームページから幅広く受け付ける。期限は9月30日まで。

消費者契約法専門調査会「中間取りまとめ」についての意見受付フォーム(フォームにジャンプします)

特定商取引法専門調査会「中間整理」についての意見受付フォーム(フォームにジャンプします)

内閣府の消費者契約法専門調査会では、消契法改正に関する今後の検討の方向性を示すものとして「中間取りまとめ」を取りまとめ、特定商取引法専門調査会では審議状況を整理した「中間整理」をまとめた。

消費者委員会 消費者契約法専門調査会「中間取りまとめ」(PDFが開きます)

消費者委員会 特定商取引法専門調査会「中間整理」(PDFが開きます)

内閣府のHPでそれぞれの法律に関する論点などを見ることができる(画像は編集部がキャプチャ)

消費者契約法専門調査会の「中間取りまとめ」では、「勧誘」に広告を含む方向性で一定の結論が出ている。不当勧誘に対する取消権の拡大(対象範囲拡大及び要件緩和)の懸念、加えて不当条項リストの追加など、BtoCビジネスを手がけるすべての業種・業態に大きな影響を与え得る内容が検討されている状況にある。

特定商取引法専門調査会の「中間整理」では、「虚偽誇大広告に対する取消権の新設」「電話を使った営業行為であるアウトバウンドについての規制強化」などがあげられている。

いずれの法改正は悪質業者の排除が目的だが、健全な事業を営む通販・EC事業者の営業行為も規制対象になる可能性がある。こうした動きに対し、通販・EC事業者からは「消費者の利益を損ねる」「規制緩和に逆行する」「公平ではない」「ビジネスを継続できない」と反発する声があがっている(詳しくはこちらから)。

担当編集者のコメント

特に消費者契約法を巡っては、事業者の意見を聞かずに議論が進められているといった批判が、内部の委員からもあがっていた。

事業者自らが何もせずに意見募集で声をあげなければ、現在の規制強化の流れは変わることはない。規制に向けた議論が進んでいく可能性が高いだろう。

健全な商環境を事業者自らが作っていくためには、多くの通販・EC事業者団体、個々の事業者が声をあげていくことが求められる。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

サステナブルな付加価値を「利益」につなげる新時代の成長戦略。Amazon提供の「Climate Pledge Friendly」プログラムの全貌+事業者のメリットを詳しく解説 2月24日 7:00 EC売上250億円規模のアルペンが語るOMOの裏側 ―ECシステム刷新、メディアコマース転換、評価制度 2月4日 8:00 AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 2025年12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 2025年12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 2025年12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 2025年11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 2025年10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 2025年10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 2025年10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 2025年9月29日 8:00