瀧川 正実 2017/4/26 16:25

ヤフーが4月26日に発表した2017年3月期連結決算によると、ショッピング事業の取扱高(Yahoo!ショッピング、LOHACO(ロハコ))は前期比26.5%増の4787億円。eコマース革命以降、高い成長を維持している。

「Yahoo!トラベル」、デジタルコンテンツを含めたショッピング関連の取扱高は7436億円で同42.3%。オークション関連は8966億円。

アスクルのBtoB事業、「ヤフオク!」などを含んだeコマース国内流通総額は1.8兆円で、同約2割増だった。

ヤフーのYahoo!ショッピングなどのeコマース国内流通総額

eコマース国内流通総額(画像は編集部が決算資料からキャプチャ)

2016年、集中的に実施したのがターゲットを絞ったポイント施策。「ソフトバンク契約者」「Yahoo!プレミアム会員」「Tポイント会員」「Yahoo!JAPANカード会員」といったヤフーグループ向けのポイント付与施策などが功を奏した。

2016年7月までに検索結果ページの表示も変更。ショッピングに関連するワードで検索した場合、検索結果ページの最上部で商品条件の絞り込みが行えるようにし、「Yahoo!ショッピング」への誘導を強化するデザインに変えている。

こうした施策などによるショッピング事業の高い成長率を受け、ヤフーの宮坂学社長は2017年度もコマース関連への積極的な投資を続ける方針。510億円を予定する販売促進費のうち、約6割を「ショッピング」「ヤフオク!」に投じる。

5月末までとしていた、ソフトバンクのスマートフォンを利用しているユーザーを対象に「Yahoo!ショッピング」や「LOHACO」で買い物をするとポイント10倍を付与(通常は商品本体価格の1%分のポイント付与)する「ソフトバンクなら いつでもポイント10倍キャンペーン」を、6月以降も継続する。

ヤフーの2017年度 販売促進費の見通し

2017年度 販売促進費の見通し(画像は編集部が決算資料からキャプチャ)
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