「ソーシャルきっかけで商品購入」は65%、SNSを“見るだけ”のユーザー
SNSを「見るだけで情報を発信しない」20~30代女性のうち、SNSに流れてきたコンテンツがきっかけで商品を購入したり、イベントに参加したりした経験を持つ割合は約7割だった。
マーケティングやPRの支援を行っているトレンダーズが6月13日に公表したSNSユーザーに対する意識調査で、SNSのコンテンツが消費者の購買行動に一定の影響を与えている実態が示された。
SNSで閲覧頻度は週に1回以上、発信頻度は月に1回以下の「見るだけで発信しない」20~30代女性1000人を対象に、SNSで閲覧した情報をきっかけに物を買ったり、イベントに参加したりした経験の有無を聞いた。その結果、「SNSをきっかけに物を買ったり、イベントに参加したりした経験」が「ある」と回答した割合は65%を占めた。
どのような情報を見たときに新商品や新サービスを購入するきっかけが生まれるかについて、選択式の複数回答で質問したところ、上位2項目は「友人や知人のオススメ投稿」(49%)「芸能人・著名人のおすすめ投稿」(34%)。知人や有名人のクチコミが強い影響力を持つ傾向が示された。
一方、「企業公式アカウントの投稿(他人からシェアされた投稿を含む)」は24%、「ニュースメディアアカウントの記事投稿(他人からシェアされた投稿を含む)」は14%。
SNSを見るだけで情報を発信しない女性が商品の購買にあたり心を動かされる投稿内容は、「おしゃれ・かわいい・面白い『画像』」が54%、「コスパのよさや時短術など『生活に役立つこと』」が50%、「使い方などを紹介する『動画』」が33%。
SNSで情報を得て商品を購入する場合、「1回あたりどのくらいの金額ならすぐに購入できるか」を質問したところ、ファッションは平均4802円、化粧品は平均3144円、食料品は1931円となり、ジャンルごとに差がついた。
今回の調査結果についてトレンダーズは、SNSを見るだけで情報を発信しない女性ユーザーは「料理や美容といった生活のための情報収集ツールとしてSNSを活用している」と指摘。そうした女性ユーザーの心を動かすには、情報に「おしゃれさ」「面白さ」の要素を盛り込み、「きれいな画像」「お得な情報」を意識する必要があると分析している。
調査概要
- 調査対象:Twitter・Instagram・FacebookのいずれかのSNSアカウントを取得 、閲覧頻度「週に1回以上」、発信頻度「月に1回以下」の 20~30代女性1000人
- 調査期間:2017年4月21日~26日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査実施機関:楽天リサーチ