顧客サポート力の高い化粧品・健食の通販サイトはDHC、生み出す価値は21億円

顧客に対する「サポート力」が、高い経済効果を生み出している企業は、DHCやオルビス、ドクターシーラボ

渡部 和章

2017年8月24日 9:00

化粧品通販や健康食品通販の業界で、顧客に対する「サポート力」が、高い経済効果を生み出している企業は、DHCやオルビス、ドクターシーラボ――。

ブランドやWebサイトに関するリサーチ業務を手がけるトライベック・ブランド戦略研究所は8月22日、企業が取り組む顧客サポートの経済効果を評価した「顧客サポート調査2017」の結果を発表した。

17業種、115製品・サービスのサポートサイトやコールセンターについて「サポートサイト価値」を算出。

「サポートサイト価値」とは、そのサイトがなかった場合に発生したと予想される、コールセンターにおける電話対応コストを金額に換算したもの。「サイトの利用頻度」や「問題解決率」などにもとづき、「サイト上での問題解決回数」を推定した上で、金額を計算している。

化粧品通販や健康食品通販の業界で「サポートサイト価値」が高いのは、DHC(21億3500万円)、オルビス(16億1300万円)、ドクターシーラボ(15億1200万円)、サントリーウエルネス(14億4500万円)、富士フイルム(11億2100万円)、ファンケルオンライン(8億4600万円)、アテニア(5億1800万円)、再春館製薬所(4億5500万円)、HABA(4億4300万円)。

すべてのジャンルを網羅した総合順位は、1位がdocomo(120億円)、2位はau(107億円)、3位はパナソニック(104億円)だった。

トライベック・ブランド戦略研究所は8月22日、企業が取り組む顧客サポートの経済効果を評価した「顧客サポート調査2017」を発表(図は化粧品・健康食品の通販)

化粧品通販・健康食品通販のサポートランキング

サポートサイト価値の計算式

「サポートサイト価値」=「サイト上での推定問題解決回数」×「コールセンター単価」

コールセンター単価(コールセンターにおける1コールあたりのコスト)はコールセンター委託業者の委託費用を参考に2000円と設定。

調査概要

  • 有効回答:9943人
  • 調査対象:20歳~69歳までの一般消費者
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2017年6月7日~6月29日

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00