ファンケルも送料無料を廃止へ、宅配会社の値上げ要請は「過去に例のない規模」
化粧品や健康食品の通販大手ファンケルは4月19日から送料を値上げする。送料無料サービスを廃止し、現在の配送料金に一律100円を上乗せする。
委託先の宅配会社から大幅な値上げの要請があり、企業努力ではコスト上昇分を吸収しきれなかったことから送料を引き上げるという。
現在の送料は、購入金額3000円未満で360円、購入金額が3000円以上なら無料。4月19日以降は、購入金額3000円未満で460円、購入金額3000円以上なら100円を徴収する。
ファンケルは送料改定の理由として、通販サイトで顧客向けに次のように説明している。
昨今の報道にもありますとおり、宅配業界においては、配送量や再配達件数の増加により、労働力の不足が社会問題になるなど、様々な背景から従来の配送サービスの維持が困難な状況にあります。
そのような中で、弊社が委託している宅配会社様から、大幅な配送料金値上げの要請がございました。
こうした状況を受け、弊社では知恵と工夫をこらし、物流センターの効率化、配送箱の見直しなど、様々な努力を行いました。しかしながら、このたびの値上げは過去に例のない規模であり、その全てを負担し続けることが、困難な状況に陥っております。
そのため、非常に心苦しい限りではございますが、2018年4月19日(木)より、ご購入金額にかかわらず、現状の配送サービス料金に加え、一律100円の送料追加のご負担をお客様にお願い申し上げる次第でございます。
大手通販会社の送料値上げが相次いでいる。
ベルーナは総合通販(アパレル)の送料無料を3月末で廃止。食品やワインは送料無料の条件となる購入金額を4月以降に引き上げる。
ニッセンも、インターネット経由で購入金額5000円以上の場合に適用している宅配の送料無料サービスを3月28日をもって廃止。29日以降はインターネットでの注文は送料が350円、電話・ハガキでの注文は540円。セブンイレブンなどの店頭受け取りなら送料無料。