アリババ「独身の日」、越境ECの流通額1位は日本、輸入ブランドでは2位にMoony、3位に花王
中国で11月11日に開催された「独身の日」セールで、アリババグループの越境ECサイト「天猫国際」における流通総額が最も高かった国は日本だった。日本が1位を獲得したのは3年連続。
「天猫国際」におけるブランド別流通総額のベスト10では、2位にユニチャームの「Moony」、3位に「花王」が入った。アリババは11月12日、「独身の日」の実績の一部を公表した。
アリババが運営する越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」の、「独身の日」における国・地域ごとの流通総額のベスト10は、1位が日本、2位は米国、3位以下は韓国、オーストラリア、ドイツ、英国、フランススペイン、ニュージーランド、イタリアと続いた。
輸入ブランドの流通総額ベスト10は、1位から「Swisse」「Moony」「花王」「Aptamil」「Bio Island」「a 2」「MartiDerm」「A.H.C」「Elta MD」「Move Free」。
商品カテゴリーごとの流通総額は「健康食品」が1位だった。2位は「粉ミルク」、3位は「フェイスマスク」、4位は「紙おむつ」、5位は「エッセンス」、6以下は「ベビー用食品」「乳液」「洗顔料」「メイク落とし」「化粧水」となっている。美容・健康ジャンルや乳幼児用の商品が上位を占めた。
2018年の「独身の日」は1万8000のブランドが越境EC(天猫国際)に参加したという。
1日の流通総額は3.4兆円
「独身の日」におけるアリババグループの最終的な流通総額は2135億元(3兆4160億円)だった。開始後2分05秒で流通総額が100億元、1時間47分26秒で1000億元に達し、15時間49分39秒で2017年の流通総額1682億元を超えた。
今年の参加ブランド数は過去最大となる18万ブランド。参加した国・地域は230。
東南アジアで展開するECプラットフォーム「Lazada」が「独身の日」に初めて参加し、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの6カ国でもセールを実施した。
アリババグループのダニエル・チャンCEOは、次のようにコメントしている。
アリババグループのショッピングフェスティバル「11.11 Global Shopping Festival」は、10年間にわたる発展を経て、デジタル時代のビジネスのオリンピックとなりました。アリババが創り上げたビジネスシステムは、マーチャントのビジネスモデルおよび運用方法のアップデートを支援しています。オンラインとオフラインの協業、そしてデータとAIがもたらすカスタマイズされた消費は、新しい時代に浸透するでしょう。「11.11 Global Shopping Festival」は、巨大な消費力を集中的に表すだけでなく、巨大なビジネスパワーも示しています。