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アマゾンジャパンは9月下旬から、「Amazon.co.jp」の検索結果ページ広告を掲載できる、「Amazonスポンサープロダクト」を開始する。1クリック2円からのクリック課金型のキーワード広告として展開する。アマゾンの大口出品サービスに登録している法人のみ利用可能で、掲載できる商品はアマゾン内で販売している商品に限定する。

検索画面の最下段に広告枠を設置

これまで、アマゾンの出品サービスでは、出品者が能動的に売り上げを伸ばす仕組みが少なかった。自社の商品に誘導できる検索連動型広告がリリースされることで、出品者はアマゾン内でのマーケティング戦略を練ることができるようになる。

「Amazonスポンサープロダクト」は、ユーザーが商品を検索した際に、関連したキーワードを設定している商品がページの最下段に表示される広告サービス。将来的には検索画面だけでなく、商品ページなどにも似た商品を掲載できるようにする。

アマゾンではこれまで、検索結果の上位に商品が表示する基準として、売り上げ実績などが必要だった。「Amazonスポンサープロダクト」を利用すれば、新商品でも早期に露出を増やすことが可能になる。

広告を出稿するにはアマゾンの管理ツール「セラーセントラル」で利用したい商品を選択。その後「キーワードの選択」「入札額の設定」「予算の設定」を設定すると広告が出稿できる。

ただし、広告が表示されるのはその商品がもっともいい場所にカゴを表示できているとき(一定のパフォーマンスを到達している大口出品者に付与される資格「ショッピングカートボックス」獲得時)のみ。カゴ表示が2~3番手だった場合は、入札額が高くても表示されない仕組みとなっている

出品者の広告利用を支援するため「オートターゲティング」機能も用意した。広告を掲載したい商品と予算を設定するだけで、自動的にユーザーが入力する膨大な検索キーワードのビッグデータを活用。適切な検索キーワードに対して広告が掲載できる。この機能を利用することで、広告設定に不慣れな販売者でも簡単に広告出稿が可能になる。

同様のサービスはすでにアマゾンが展開する7か国で導入されており、効果も出ているという。アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「出品者から商品の閲覧数を効率よく増やすサービスを設けてほしいという意見が以前からあった。今回そのニーズに対応した。手軽に利用でき、売り上げを高めることができる仕組みとなっている。多くの出品者に利用してほしい」と話している。

サービスを説明するジャスパー・チャン社長
担当編集者のコメント: 

アマゾンはこれまで出品者向けのマーケティングサービスをほとんど提供してこなかった。そのため、ECのノウハウを持たない事業者にとっては何もしなくても一定程度売れる売り場として好評だったが、もっと売り上げを伸ばしたいEC企業にとっては不満の残る売り場となっていた。

今回、出店者向けのマーケティングサービスが始まったことによって、EC事業者間の優勝劣敗が激しくなると考えられる。特に、広告を出せる条件となるカートボックスの獲得は、販売価格のほか、在庫があることや配送スピードが優れているところがとることになっているため、大手企業がより売りやすくなる可能性がある。

中小企業にとっては、よりオリジナル商品の開発が重要になりそうだ。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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