楽天が物流代行の関通と資本業務提携、「ワンデリバリー」構想を加速へ
関通の発行済株式の9.9%を取得。兵庫県尼崎市内にある関通の物流センターを「楽天スーパーロジスティクス」の物流拠点として運営するなど連携を進める
楽天は2月7日、物流支援を手掛ける関通と資本業務提携契約を締結したと発表した。物流分野で連携し、楽天が取り組む包括的物流サービス「ワンデリバリー」構想を推進する。
第三者割当増資を引き受け、2019年2月までに出資する。関通の発行済株式数のうち、楽天の所有割合は9.9%になる。
今回の資本業務提携を受け、兵庫県尼崎市内にある関通の物流センターを「楽天スーパーロジスティクス」の物流拠点として3月から運営する。物流センターの名称は「Rakuten Fulfillment Center Amagasaki」。
関通は、増資で得た資金を「Rakuten Fulfillment Center Amagasaki」のシステム開発や設備投資に使う。
今後は、楽天の自社配送サービス「Rakuten EXPRESS」でも両社の連携を強化するという。
関通は1999年からネット通販の配送センター代行サービスを展開。現在は「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2017」受賞店舗のうち、5店舗の配送センター業務を運営しているという。
楽天は、「楽天市場」における商品の注文から配送まで一気通貫で管理する「ワンデリバリー」構想を掲げ、物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」や自社配送サービス「Rakuten EXPRESS」を展開している。
2019年1月の「新春カンファレンス」で楽天の三木谷浩史社長は、注文翌日に商品を届ける「あす楽」の強化(深夜不在再配達などへの対応)、注文当日に商品を届けるサービスの導入など、「ワンデリバリー」構想を推進する方針を示している。
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