渡部 和章 2019/2/18 10:00

大塚家具の2018年12月期決算におけるEC事業の売上高は、前期比69.1%増の3億9600万円だった。「Yahoo!ショッピング」「LOCOND HOME」「Amazon」といった外部ECサイトへの出店を強化したほか、自社ECサイトの商品を拡充したことで売り上げが伸びた。

直近2年で出店モールを増やしてきた。2017年6月に「ヤフオク!」、9月に「LOCONDO HOME」、10月には「Yahoo!ショッピング」に出店。2018年は5月に「Amazon」、9月には家具やインテリアのサイト「Laig」で販売を開始した。

大塚家具の2018年12月期決算におけるEC事業の売上高は、前期比69.1%増の3億960万円 EC売上高推移
大塚家具のEC売上高推移(画像は大塚家具の決算説明会資料からキャプチャ)

大塚家具は2017年、EC事業の強化とオムニチャネル化の推進などを含む「経営ビジョン」を発表。2017年3月には商品紹介サイトとECサイトを統合し、2018年6月には掲載商品を約4500種まで増やした。

EC以外を含む2018年12月期決算は、売上高が前期比9.0%減の373億8800万円。32億4000万円の最終赤字だった。

最大約76億円を調達し、倉庫自動化やブランド再構築に投資

2019年は中国市場を強化する計画だ。2018年12月に業務提携した中国家具販売大手、北京居然之家云地汇新零售连锁(Easyhomeが保有する中国小売ネットワークを活用し、中国市場への参入や、自社ブランドの越境ECを行うとしている。

2019年3月以降、投資ファンドなどから第三者割当増資で約38億円を調達する。また、新株予約権を発行し、すべて行使されれば追加で約38億円を調達することになる。

調達資金は自社物流倉庫の自動化や物流の効率化、店舗改装、ITシステムに投資するほか、ブランドを再構築するためのマーケティングやプロモーションに使う。

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