ワコールが下着ブランドの米国DNVB企業を買収
「LIVELY(ライブリー)」のブランド名で女性用インナーウエアなどの商品企画と小売りを行っている米国のDNVB(デジタル・ネイティブ・ヴァーティカル・ブランド)企業、Intimates Online,Inc.(io社)の発行済み株式のすべてを、米国の連結子会社Wacoal International Corpを通じて取得すると発表した。
ワコールホールディングスは7月30日、「LIVELY(ライブリー)」のブランド名で女性用インナーウエアなどの商品企画と小売りを行っている米国のDNVB(デジタル・ネイティブ・ヴァーティカル・ブランド)企業、Intimates Online,Inc.(io社)の発行済み株式のすべてを、米国の連結子会社Wacoal International Corpを通じて取得すると発表した。
株式の取得は米国時間で8月2日の予定で、取得価額は約91億8000万円。io社とともに、米国をはじめとするEC市場での成長機会の創出と競争力の強化を図ることで、海外での事業展開を加速させる。
DNVBとは、自社で商品の企画を行い、製品品質にも責任を持ち、その商品を自社のECチャネルで直販する事業モデル。川上から川下まで、垂直的にすべてのバリューチェーンに責任を負うブランドとなる。自社ECが主要チャネルのため、顧客情報を直接保有するのが特徴となっている。
D2Cのプラットフォームとの本質的な違いは、顧客と一緒になってブランドの共創を行う点。ブランドの理念や体験した価値への共感を、SNSなどのデジタルメディア上で展開・共有しながら、消費者の行動を連鎖的に喚起する。
io社をグループに取り込むことで、従来の中心顧客とは異なるミレニアル世代の顧客を獲得し、EC売り上げやデジタルマーケティング手法を通して将来の成長を取り込むことができる。さらに、グループが有する企画・製造機能や事業インフラを活用することで、io社の成長スピードをより一層高めることができる。
io社の2018年12月期の業績は、売上高が前期比116.2%増の12億4100万円、営業損失3億9800万円、当期損失4億300万円。
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