青山商事がネットと実店舗の融合を進める「デジタル・ラボ」を地方郊外店に導入

これまで主に都市部の狭小店(売り場面積100坪未満)の店舗に導入してきたが、今回初めて地方の郊外にある売り場面積200坪以上の店舗に導入する

渡部 和章

2019年12月2日 9:00

紳士服大手の青山商事は11月27日、ECサイトと実店舗が連動したシステム「デジタル・ラボ」の導入地域を地方の郊外店舗にも拡大すると発表した。

紳士服チェーン「洋服の青山」のフレスポ能代店(秋田県)、鶴岡店(山形県)、いわき平店(福島県)、郡山桑野店(福島県)、岡山大安寺店(岡山県)、松山店(愛媛県)の6店舗において、12月2日から順次運用を開始する。

デジタル・ラボのご案内イメージ(洋服の青山 岡山大安寺店)

「デジタル・ラボ」は店内に設置されたデジタルサイネージやタブレット端末を使い、オンラインショップで商品を購入できる店舗形態。スーツを試着して素材や着心地を確認し、スタッフによる採寸を行なった後、オンラインで注文できる。

1000万品目以上の在庫の中から商品を選ぶことが可能。また、約800か所ある「洋服の青山」の店舗の在庫を確認することもできる。

2016年に秋葉原電気街口店(東京)に導入したことを皮切りに、これまで主に都市部の狭小店(売り場面積100坪未満)の店舗に導入してきた。

今回、地方郊外で売り場面積200坪以上の大型店に初めて導入する。スーツ売り場の一部を縮小し、ジャケットやカジュアル商品の売り場を拡充するほか、今後はオーダースーツブランドなどのコーナーの設置も検討しているという。

「デジタル・ラボ」の導入店舗数は合計29店舗になる。

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