藤田遥 2020/7/30 9:00

NTTレゾナントが実施した「自社ECサイトでの商品の探し方」に関する調査によると、ECサイト上でほしい商品が見つからなかった場合、サイト内検索で6割以上が「ほしい商品が見つからなかった経験がある」と回答した。

調査対象は、スマートフォンで直近半年以内に「ファッション」「日用品」「家電」カテゴリに該当する自社ECサイトを利用した20代以上の男女3,299名。期間は2020年3月27日~3月31日。

半数以上が検索で「ほしい商品が見つけられなかった」経験あり

ECサイト上でキーワード検索を行ったことがあるユーザーに対して「ほしい商品が見つからなかった経験があるか」聞いたところ、いずれのカテゴリにおいて6割以上のユーザーが「ほしい商品が見つからなかった経験がある」と回答した。

商品が見つからない時の再検索回数では、「3回まで」と答えたユーザーが全てのカテゴリで7割を超えた。

調査 調査データ NTTレゾナント ファッション サイト内検索 キーワード検索 商品が見つからない 再検索回数
ファッション:キーワード検索で見つからなかった経験、商品が見つからないときの再検索回数(n=348)
調査 調査データ NTTレゾナント 日用品 サイト内検索 キーワード検索 商品が見つからない 再検索回数
日用品:キーワード検索で見つからなかった経験、商品が見つからないときの再検索回数(n=435)
調査 調査データ NTTレゾナント 家電 サイト内検索 キーワード検索 商品が見つからない 再検索回数
家電:キーワード検索で見つからなかった経験、商品が見つからないときの再検索回数(n=592)

ユーザーが求める検索結果を3回以内に表示できない場合、ECサイトからの離脱を招く可能性があると考えられる。

半数があらかじめ「ほしい商品かカテゴリ」を決めている

調査対象者に対し、スマートフォンでECサイトでの商品購入時に「ほしい商品があらかじめ決まっていたか」聞いたところ、「特定の商品が決まっていた」と回答したユーザーは「日用品」の63.3%が最多。「家電」は49.9%、「ファッション」は38.7%で、カテゴリによってばらつきがあった。

「ファッション」では「カテゴリは決まっていた」を含めると66.9%のユーザーがECサイト訪問時点ですでにほしい商品に目星をつけている。

調査 調査データ NTTレゾナント ファッション ECサイト訪問時 あらかじめほしい商品かカテゴリ 決まっている
ファッション:購入時、ほしい商品はあらかじめ決まっていたか(n=1,172)
調査 調査データ NTTレゾナント 日用品 ECサイト訪問時 あらかじめほしい商品かカテゴリ 決まっている
日用品:購入時、ほしい商品はあらかじめ決まっていたか(n=1,038)
調査 調査データ NTTレゾナント 家電 ECサイト訪問時 あらかじめほしい商品かカテゴリ 決まっている
日用品:購入時、ほしい商品はあらかじめ決まっていたか」(n=1,089)

多様なパターンがある「表記ゆれ」

実際に商品を検索する際、入力キーワードの「表記ゆれ」がどの程度起こるのか「緑色のボックスティッシュ」の写真を提示して調査した。

その結果、「ティッシュペーパー」「箱ティッシュ」「ボックスティッシュ」のワードが多く用いられた。一方、「ティシュー」「BOX」「Box」などの表記ゆれや、「チッシュ」「ティシュ」「テッシュ」などの入力ミスも多く生じていた。

調査 調査データ NTTレゾナント キーワード検索 表記ゆれ 入力ミス 入力キーワード
日用品:写真の商品を検索する場合に入力するキーワード(n=435/自由回答)

また、回答者435人に対し131通りの表現が見られ、商品検索における入力キーワードの表記ゆれには多様なパターンが存在することが明らかになった。

調査実施概要
  • 調査タイトル「自社ECサイトでの商品の探し方に関する調査」
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査期間:2020年3月27日~2020年3月31日
  • 調査対象:直近半年以内に、スマホで商品を購買した人 ※モール型ではなく、自社オンラインストアで購入した人
  • 有効回答:3,299人
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