DeNAの7-9月期ショッピング流通総額は17%増、日用品などが好調に推移
自社日用品ECサイトでセールを行い、会員を増加
ディー・エヌ・エー(DeNA)は11月7日、14年度第2四半期(14年7~9月期)業績を発表した。DeNAショッピングやauショッピングモールなどショッピング事業の流通総額は前年同期比17%増の155億円。自社で展開している日用品ECサイト「EVERY MART(エブリマート)」や西友と共同展開している「SEIYUドットコム」など日用品の販売が成長をけん引した。
自社で展開している日用品ECサイト「EVERY MART」はモールへの集客を目的に、毎日一品を採算度外視の価格で販売している。こうしたセールが会員増につながり、流通総額の押上げに貢献した。
夏場のアパレルの売れ行きも順調に推移。浴衣が好調だったほか、残暑が短かったこともあり、秋冬商材の売れ行きも順調だった。10月には女性向けファッションのまとめサイト「MERY」を買収し、今後、新しいメディアとの連携でさらに流通額を高めていく考え。
また、日用品ECにおいては、チラシアプリ「チラシル」との連動でさらに新たな顧客獲得につなげていくとしている。
9月末時点の出店者数は4460店舗。昨年9月末と比べ476店舗減少した。ヤフーショッピングの出店料無料化以降、出店者数は漸減しており、今後も減少する可能性がある。
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DeNAでは2013年から、日用品をフックにユーザーを拡大し、購入者が他の商品を買い回りをすることで 、モール全体の流通額を増やすビジネスモデルを目指している。現状では、この作戦が奏功し、流通額が順調に拡大している。
今後は、他メディアとの連携で流通額を伸ばすとしており、流通額拡大が続けば再度出店者が増える可能性がある。