チラシアプリからECサイトへの送客を開始、DeNA
第1弾として、共同展開している「SEIYU ドットコム」と連携した

ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する折り込みチラシチェックアプリ「チラシル」は10月29日、ECサイトとの連携を開始した。その第1弾として、西友がDeNAと共同で運営する「SEIYUドットコム」と連携する。スーパーとの価格比較などを行うことで、ECサイトへの誘導を進めていく。
「チラシル」は関東のスーパーマーケットやドラッグストアの折込チラシ情報がスマートフォンでチェックできるアプリ。会員登録は不要で、ユーザーの近隣店舗を一括で登録でき、ワンタップで他店舗のチラシ情報を一覧比較できる。
ECサイトとの連携は、DeNAが運営する食品・日用品ECサイト「EVERY MART」と2014年7月から実施。多くのユーザーから好評を得たため、連携範囲を広げたとしている。
ECサイトとの連携で、実店舗のほか、ネットスーパーという項目を新設。ECサイトへ誘導するほか、実店舗のチラシで紹介している商品がECサイトではいくらで販売しているかを表示できるようにした。
今後、西友と同様、共同展開しているサンドラッグのECサイトも、「チラシル」との連携を進めていく予定。現在、「チラシル」ではスーパーマーケットやドラッグストアの折り込みチラシしか取り扱っていないが、取り扱うチラシの範囲を広げることも検討。将来的には他のECサイトとの連携も行い、取り扱い商材を増やしていきたいとしている。
チラシルとの連携イメージ
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チラシルは現状では、マネタイズができておらず、事業化を進めるうえでECサイトへの送客は今後中心になってくると考えられる。現状では共同展開しているECサイトへの送客だけだが、DeNAショッピングや外部の自社サイトへの送客などといったサービスも将来的に始められる可能性が高い。
ECサイト側としては、チラシルへの参加に固定費がかかる形よりも、送客数に応じた成果報酬型のほうが利用しやすいだろう。スマホサイトへの集客手段が少ない中で、ECサイトにとって使い勝手のいい送客ツールになれば、参加する店舗も増えそうだ。