ローソンは11月4日、店頭に設置しているマルチメディア端末「Loppi(ロッピー)」を通じて「Amazon.co.jp」で販売している商品を注文し、店頭で受け取れるサービスを開始すると発表した。まずは静岡県内のローソン(199店舗)で実施し、2015年には全国のローソン店舗へサービスを拡大する予定。電話でオペレーターと通話しながら注文できる機能などを搭載し、ネット通販に馴染みがない年配者などの取り込みを図る。ローソンはコンビニ店舗の利便性を高め来客数を増やす考え。
注文方法は3つ用意。なかでもこれまでにない機能として、電話でオペレーターに希望の商品を伝えるだけで、対応商品を提案するサービスを展開する。このほか、店内設置のQR付きカードをLoppiにかざす方法や、Loppiを操作して「商品一覧」から探すことも可能にした。
注文後、2~5日後に店舗で商品を受け取ることができる。ローソンのEC子会社、ローソンHMVエンタテインメントがAmazonから商品を取り寄せ、注文者に販売する形態を採用。商品の販売主体はローソンHMVエンタテインメントとなる。
あわせて、受け取りサービスの利便性も高める。Amazonの商品をローソンの店頭で受け取れるサービスは2008年から全国のローソンで実施している。これまではLoppiでの操作が必要だったが、Amazonからメールで配信されるバーコードを、直接ローソンのレジカウンターで提示すると、商品を受け取ることができるようになる。店頭での受け取り時間は従来の半分に短縮するという。
ローソンは、コンビニ店舗を拠点とした注文・受け取り・宅配サービス網を活用する「オープンプラットフォーム」の構築を進めており、今回の協業を第一歩として、他のネット通販企業に対しても同様のサービスを拡大させる計画。
