コメリのEC売上高は12%増の174億円、店舗受け取りの比率は8割【2022年3月期】
店舗とネットの融合を進めているコメリは、連結売上高に占めるネット通販の割合「EC化率」を10%まで引き上げる計画を掲げている
コメリの2022年3月期におけるEC売上高は前期比12.0%増の174億7200万円だったようだ。
2021年3月期におけるEC売上高は156億円。2022年3月期の累計EC売上について具体的な数値を公表していないが、コメリは「112.0%と好調」と説明している。
連結売上高に占めるEC売上高の割合は4.9%。2021年3月期から0.7ポイント伸びた。連結売上高にあたる連結営業収益は3760億9400万円で前期比1.5%減だった。
コメリはホームセンターなどを全国1215か所で展開(2022年4月末現在)。その大半が約1000平方メートル以内の小規模店で、各店舗には専用端末を通じて店頭でネット注文できる環境を整備。店頭には在庫がない商品を端末を通じて購入できるようにするといった取り寄せ販売をメインに事業を伸ばしてきた。
店舗網を活用してECと店頭の相互誘導を図っており、ネット通販の店頭受け取りサービス、店頭の売り場からネットへの誘導を強化している。
ネットと店舗の連動で大きな役割を担っているのが、ECサイトで注文した商品を店頭で受け取れる「取り置きサービス」。店頭受け取りの比率は8割に達しているという。
2022年2月には「取り置きサービス」の提供を、ヤフーのECモール「PayPayモール」でスタートしている。店頭に設置した専用ロッカーで好きな時間に商品を受け取りできる「KOMERI PICK UP LOCKERS」(コメリロッカー)の展開を、千葉県に拡大している。
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