石居 岳 7/7 11:30

アスクルの日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」を中心とするBtoC事業の黒字化が視野に入った。

BtoC事業の2023年5月期における営業利益は3億円の黒字転換(前期は24億円の営業損失)、売上高は776億円(前期比9・9%増)を見込む。

2022年5月期(通期)におけるBtoC事業の売上高は前期比3.0%増の706億円となり、当初の計画を達成。海外需要向け販売が好調に推移した。営業損失は24億円(前期は41億円の営業損失)に圧縮し、計画通り着地した。グループ会社であるチャームの利益改善も寄与した。

アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し
アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

BtoC事業は今後、売り上げ単価の向上、固定費削減、広告ビジネスの強化、Zホールディングスとの連携強化などに取り組む。「LOHACO」は2012年10月にサービスをスタートし、赤字状態が続いてきた。サービス開始13年目の2023年5月期に営業損益は0円、BtoC事業は3億円の営業黒字に転換する。

アスクルのBtoC事業は2022~23年に収益改善を図り、営業損失の黒字転換を狙う。売上総利益率、変動費比率、固定費比率、限界利益率、営業利益のさらなる改善によって黒字化を達成し、再成長をめざす。具体的には、商品粗利率の改善、広告・データビジネスの進化、BtoB物流基盤の基盤の活用と置き配の推進による配送原価の低減、売り上げ成長に伴う固定費比率の低減に取り組む。

アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 黒字化に向けたロードマップ
黒字化に向けたロードマップ(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

運営する日用品ECサイト「LOHACO」は、グループシナジーとメーカー共創によってさらなる成長を目指す。ZホールディングスとのシナジーではPayPayモール店での連携を強化し、売上高と収益性を改善する。「LOHACO」限定販促強化で、売上高は10%成長へ。また、日用品ECに最適化された本店のUI/UXを、PayPayモール店でも展開する。一例を挙げると、PayPayモール店の検索結果にも本店と同様に「カゴに入れる」ボタンを追加し、売上高、粗利率、変動費比率の改善につなげる。

「LOHACO」の1箱当たりの国内売上単価は、2022年5月期通期は前期比0.9%増。今後はサイト機能の改善などにより、一層の向上をめざす。

アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 1箱あたりの売上単価
1箱あたりの売上単価(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

「LOHACO」の2022年5月期通期の広告フィー収入は、前期比2.8%増。今後は売り上げ成長に伴う拡大をめざす。

アスクルの2022年5月期業績と2023年5月期の見通し 広告フィー収入
広告フィー収入(画像はアスクルのIR資料からキャプチャ)

「LOHACO」の売上総利益率向上に向けては、商品粗利率の継続的な改善と広告ビジネスを強化する。収益認識に関する会計基準等を適用した2022年5月期通期は前期差0.2ポイント減、国内では同0.5ポイント増だった。

「LOHACO」の変動費比率は、収益認識に関する会計基準等の適用を補正後、2022年5月期通期は前期差1.6ポイント減に改善した。今後は配送の効率化を推進し、さらなる改善を図る。

ソフトウェア償却費と人件業務費が構成する「LOHACO」の固定費は、2022年5月期通期は前期差5億8000万円減。新本店のリリースにより削減に成功した。今後は運営効率化を進め、さらなる削減に取り組んでいく。

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