BASEが12月18日、決済機能などの購入者向けショッピングサービス「Pay ID」のユーザーを対象に実施した「偏愛消費」に関する調査の結果を発表した。ユーザーの約9割が「特定の物への強い愛やこだわり(偏愛)」による消費を経験していることが明らかになった。
偏愛消費の有無
全体の89.5%が偏愛消費を経験していると回答した。
年代別の傾向では20代以下で96.6%、30代は95.3%と、若年層ほどその傾向が強い。40代は89.4%、50代は88.7%、60代以上でも80.0%と幅広い世代で偏愛消費が浸透している。
また、一度偏愛の対象ができると長く続く傾向があり、35.1%が「偏愛歴10年以上」と答えている。
偏愛消費をする理由
偏愛消費に費用をかける理由として、「生活の楽しみだから」が75.0%で最多。「自分へのご褒美」(50.5%)、「ストレス発散になるから」(35.0%)が続いた。自分の気持ちを満たすことを目的に偏愛消費をするユーザーが多い。
偏愛消費にかける費用
月平均の偏愛消費額について、毎月一定の金額を支出している回答者が67.3%にのぼり、そのうち「1〜3万円」が25.1%で最多だった。
物価高騰による偏愛消費にかける支出額への影響について、「変わらない」が53.9%、「増えた」が12.0%。偏愛消費は一時的な楽しみや気分転換にとどまらず、物価高の環境下でも支出の優先度が揺るがない、生活に根付いた存在になっている。
偏愛の対象を知るきっかけ
偏愛の対象を知るきっかけは、「SNS」が60.2%で最も多く、特に日々の情報収集に「Instagram」を利用する人が68.9%に達した。

また、直近3か月以内の偏愛消費の購入場所は「ECサイト・ショッピングアプリ」が65.2%で最多。SNSで知った商品をオンラインで購入する流れが定着しているようだ。
調査概要
- 調査内容:偏愛消費の動向について
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2025年8月22日~8月31日
- 調査対象:「Pay IDアプリ」ユーザー
- 有効回答数:783