カウネットは「当日選択式サービス」の導入後、課題にあがっていた夕方の配送集中が9.4ポイント改善した。「当日選択式サービス」を利用する顧客によって、従前は一律で当日配送していた物量の約36%が翌日配送へ移行したという。
配送網の過密が解消し、当日・翌日配送ともに配達完了時間の「前倒し」に成功、物流現場の労働環境改善につながる成果が得られたとしている。
カウネットはは、当日配送対象となる前日18時から当日11時までの注文に「当日選択式サービス」を2025年7月に導入、当日配送と翌日配送を選べるようにした。注文画面に通常の配達予定日を「翌日」と表示し、急ぎの場合は「お急ぎ便」または「納品希望日」を選択することで「当日」に届けている。
対象はオフィス用品通販サービス「カウネット」、「ウィズカウネット」、間接材一括購買管理システム「べんりねっと」、「べんりねっとL」。従前、当日配送エリアでは前日18時から当日11時までの注文を一律で当日配送していた。
配送集中の改善
「当日選択式サービス」の導入後、当日配送エリアにおける午前9時台から11時台の配達完了率は10.0ポイント向上。配達ルートの終盤にあたり終了時間の遅れに直結しやすい15時台から18時台では、9.4ポイントの減少が見られたという。
カウネットは「これまで夕方以降まで及んでいた配送業務を、より早い時間帯へと前倒しできたことを示している。配達のピークを日中の早い時間帯へ寄せることで配送網の過密を解消し、予期せぬ遅延リスクの低減や配送終了時間の安定化に寄与する成果が得られた」と説明している。
倉庫内作業の平準化
自社倉庫では、午後の当日配送便の倉庫切り離し時間が早期化し、トラック出発間際の荷物管理業務が減少したという。これにより翌日配送便の出荷作業に早期に着手できるようになり、庫内業務の平準化を実現した。
オペレーションの改善は配送ドライバーにも波及。配送完了時間の早期化に伴って、一部では配送ドライバーの労働時間が1時間短縮されたという。
配送確実性の向上
「当日選択式サービス」導入前のユーザー調査によると、当日配送を「必須」とする回答は約3%にとどまり、約80%のユーザーが翌日配送を許容していたという。こうしたニーズを背景に、カウネットは「現在は無理のない範囲で配送分散が進んでいる」としている。
コールセンターを対象とした調査では、「当日選択式サービス」の導入後、配送状況に関する問い合わせに改善が見られたという。特に当日配送における朝9時台の「未着・遅延」に関する問い合わせが減少したといい、カウネットは「夕方の過密緩和が翌朝の配送計画の精度向上に寄与し、配送の確実性が高まった結果」と推察している。