ペットフードECを展開する犬猫生活は3月23日、東京証券取引所グロース市場への新規上場承認を受けたと発表した。上場日は4月23日を予定している。犬猫生活は、ZOZO創業者の前澤友作氏が率いる「前澤ファンド」が出資する企業でもある。
犬猫生活は「すべての動物とその家族の幸せな生活のために」を理念に、国産・無添加のプレミアムペットフードのEC販売を中心とした事業を展開。往診クリニック、動物病院、トリミングサロンの運営も手がけており、ペットオーナーとの接点を広げながら、ペットケア領域へ事業を拡張している。
自社EC×定期購入が中核、注文の約95%がサブスク
ビジネスモデルの中核は、自社ECによるペットフードのD2C販売と定期購入による継続課金モデル。2025年4月期は注文の約95%が定期購入で、自社EC売上は全体の約91%を占めた。定期会員数は2025年5月に6万人を突破したという。
「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」といった外部モールにも出店するほか、ホームセンターやトリミングサロン向けの卸販売も手掛けている。
海外展開では、台湾向けに現地での製造販売を実施、米国向けには越境ECにも取り組んでいる。
売上は高成長、2025年4月期に黒字化
2025年4月期の売上高は前期比62.0%増の29億193万円。経常利益は8960万円(前期は4292万円の赤字)、当期純利益は2億761万円(同4321万円の赤字)と黒字化を達成した。
売上高の内訳は、自社EC売上が前期比52.7%増の26億3726万円、他社ECモールが同239.2%増の2億241万円、卸販売が同156.6%増の934万円。加えて、生活サービスが同5079.9%増の4964万円、エンターテインメント・その他が同471.9%増の325万円と各領域で伸長した。
また、2025年5月-2026年1月(第3四半期)の業績は、売上高は33億3173万円、経常利益が4億1333万円、当期純利益が3億4024万円と第3四半期時点ですでに大きく伸長している。
なお犬猫生活の2026年2月末時点の従業員数は57人(臨時雇用14人)。平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は479万6000円。
2018年創業、前澤ファンドが2021年に出資
犬猫生活は2018年5月、ペットフードの企画・開発・販売を目的に「オネストフード株式会社」として設立。2019年2月にペットフード「レガリエ」の販売を開始した。2021年1月に前澤ファンドを引受先とする第三者割当増資を実施。同年8月に社名を「犬猫生活株式会社」に変更し、9月にはブランド名も「犬猫生活」へと刷新するなど、リブランディングを進めた。
今後は国内シェア拡大と海外展開を推進
今後は国内市場でのシェア拡大を軸に成長を図る。主力の自社ECを基盤とした成長戦略として、次の3点を掲げている。
- 誠実な事業運営と動物福祉活動を通じたブランド価値の向上
- ペット領域の専門性強化に向けたM&Aの推進
- 卸店舗(リテールチャネル)の拡充による顧客接点の最大化
これらを通じて国内シェアの拡大と海外市場への展開を進める方針。なお、上場による調達資金は主に広告宣伝費へ充てるとしている。
