クラシコムが運営するEC「北欧、暮らしの道具店」の「YouTube」戦略が、コンテンツ起点での認知拡大とブランド接点の強化につながっている。公式チャンネルの登録者数は2025年4月時点で100万人を突破。「YouTube」発のオリジナルドラマ「ひとりごとエプロン」は国内外に広げている。
「ひとりごとエプロン」は国内ではFOD、Prime Video、U-NEXTといった定額制動画配信サービスで見放題配信を開始。韓国ではテレビ放送とデジタル配信をスタートした。
クラシコムの「YouTube」活用は、2018年配信のオリジナルドラマ「青葉家のテーブル」を契機に本格化。その後、2019年末に公開した第2弾「ひとりごとエプロン」が大きな反響を呼び、チャンネル成長をけん引してきた。
「ひとりごとエプロン」は、団地でひとり暮らしをする26歳の女性の日常と料理を描いた短編ドラマ。1話約10分の完結型シリーズで、2022年までに全12話を公開し、累計再生数は1700万回を超える。DVD(4500枚限定)は完売し、関連グッズも展開。Instagramでもハッシュタグ投稿が5000件を超えるなど、長期にわたり支持を集めている。
こうしたヒットコンテンツは、チャンネル全体の成長にも寄与。2020年にはコロナ禍による視聴需要の拡大を背景に登録者数が前年比4倍に増えた。2022年3月に50万人を突破し、2025年4月には100万人に到達した。
クラシコムの「YouTube」の特長は、特定のインフルエンサーや一過性の話題に依存せず、「オリジナルドラマ」「ドキュメンタリー」「Vlog」などのシリーズコンテンツを継続的に開発している点にある。コンテンツ資産を積み上げることで、中長期的な視聴者獲得とブランド浸透を図っている。
「YouTube」チャンネルは当初、20代を中心とした若年層にリーチする入り口として機能してきたが、成長に伴い主要顧客層である40代以上にも視聴者層を拡大している。
さらに動画は、ブランドの世界観醸成にとどまらず、D2C商品の訴求にも活用。機能やスペックの説明だけでなく、使用シーンや開発背景、価値観までを伝えることで共感を醸成し、購買につなげている。
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