アンドエスティHDの2026年2月期におけるECモール「and ST」の流通総額(GMV)は、前期比14.8%増の462億円だった。内訳は自社グループ販売が417億円、グループ外販売が45億円。グループ外販売の構成比は前期比7.0ポイント増の9.7%と大きく伸長した。
出店ブランド数は期末時点で53ショップで前年同期から26ショップ増加した。2027年2月期も新規出店の拡大を見込む。2026年秋にはテレビCMの展開も予定しており、プラットフォームの認知向上と出店ブランドのさらなる獲得につなげる考えだ。
共通会員基盤である「and ST」の総会員数は前期末比200万人増の2170万人、アクティブ会員数は同30万人増の約780万人だった。
アンドエスティHDは、2025年4月に公表した「中期経営計画2030」において、「and ST」の流通総額を2030年2月期に1000億円へ拡大する目標を掲げている。あわせて外販比率を「自社60:他社40」へ引き上げる方針。主要KPIとして、アクティブ会員数は約750万人から1100万人、総会員数は約1970万人から2600万人へ拡大。ユーザー1人あたりの年間購入回数は3.0回から4.5回への引き上げをめざす。
連結業績は増収・営業増益も最終減益に
2026年2月期の連結業績は、売上高が前期比3.8%増の3043億5100万円、営業利益は同6.5%増の165億2400万円、経常利益は同5.4%増の168億2700万円、当期純利益は同1.2%減の94億9800万円。国内EC比率は前期比0.4ポイント増の28.8%、自社EC「and ST」の売上比率は同0.3ポイント減の14.6%となった。
国内事業では、4月と9月に気温の影響で季節衣料が苦戦したものの、それ以外の月は堅調に推移。プロモーション強化や商品施策、M&A効果もあり売り上げは増加した。「and ST」についても、リアル店舗との連動施策やモール型展開が寄与した。
利益面では、広告宣伝費(プロモーション強化・旗艦店出店)、人件費(処遇改善)、減価償却費(新店・M&A関連)の増加により販管費が上昇したものの、全体の効率化により販管費率は抑制した。
営業外収益として為替差益2億円、特別利益として福岡物流センター売却益34億4600万円を計上した。一方、特別損失にはのれん・無形固定資産の減損損失25億200万円、店舗の減損損失11億3700万円、関係会社株式売却損6億9500万円などを計上した。
このほかのトピックスとして、海外事業では中国本土におけるEC売上高が前年比で約2倍に成長。リアル店舗によるブランド認知拡大とECを組み合わせたクロスチャネル戦略が奏功したとしている。
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