健康・美容商品のECを手がけるビタブリッドジャパンが4月2日、東証グロース市場に新規上場した。2025年2月期業績は、売上高が前期比7.2%増の126億2230万円、経常利益が同30.8%減の6億7576万円、当期純利益が同36.0%減の4億5972万円だった。
自社EC中心の定期購入モデルが収益の柱
ビタブリッドジャパンは、機能性表示食品のサプリメント「ターミナリアファースト」を中心としたインナーケア商品、特許技術を用いた化粧品「ビタブリッドC」シリーズを中心としたアウターケア商品を企画・開発・販売している。
販売経路は、自社ECサイトを主軸にした定期購入型のリピート通販が中心。Web、電話、ハガキなど複数の受注経路を持ち、継続購入によってストック型収益を積み上げる構造を採る。定期購入により顧客継続率の高さを確保し、安定的な利益創出と成長投資の原資確保につなげている。
「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などの主要ECモールでの販売のほか、卸販売を通じて全国約1万6000店舗のドラッグストアにも展開している。
主力商品は「ターミナリアファースト」で上の75.3%を占める
商品面は機能性表示食品のサプリメント「ターミナリアファースト」が主力製品。2025年2月期における同商品の売上高は全体売上高の75.3%を占めており、成長をけん引している。
もう1つの柱が、特許技術を活用した「ビタブリッドC」シリーズ。美容パウダーや育毛剤などを展開しており、「ビタブリッドCフェイス」は2026年1月末時点で累計販売数479万個、累計顧客数90万人に達しているという。
ビタブリッドジャパンは自社ECを中心に、独自の基幹システムや自動化の仕組みを整備し、受注、配送、代金回収、顧客対応、在庫管理を一元管理している。
特許や独占製造契約による模倣されにくい独自商品に加え、データを蓄積・活用する「スマート蓄積型D2Cエンジン」で持続的な成長をめざしている。「スマート蓄積型D2Cエンジン」は、独自の商品開発、新規顧客獲得、CRMによる既存顧客育成、自社基幹システムを軸にした事業基盤を一体で運用する仕組み。商品企画から広告運用、顧客データの蓄積・活用、物流やコールセンターとのシステム連携までを循環させることで、LTV最大化と持続的な事業成長をめざしている。さらに、著名人との長期契約を通じて商品ブランドへの信頼醸成にもつなげている。
調達資金はマーケティング費用に充当
今後の成長戦略として、1商品あたりの売上高拡大(垂直展開)、商品ラインナップの充実(水平展開)で、事業成長を実現する。
IPOでの調達資金は、主にマーケティング費用に充てる予定。内訳は、成長フェーズにある既存商品の広告宣伝・販促費に加え、新商品の開発、テストマーケティング、上市後の広告宣伝・販促費などとしている。
2014年4月にベクトルの100%子会社として設立
ビタブリッドジャパンは2014年4月、PR会社ベクトルの100%子会社として設立。韓国企業が持つ特許技術を活用したビジネスを日本で展開する目的で事業を始めた。設立当初は、ビタミンCを長時間安定化させる技術を活用したスキンケア商品「ビタブリッドCフェイス」などの販売を中心に展開してきた。
その後、ヘアケア、サプリメントへと商品領域を広げ、近年は機能性表示食品「ターミナリアファースト」が成長をけん引。美容系D2Cから、ヘルスケア領域を含む総合通販企業へと事業ポートフォリオを拡大してきた。さらに2024年11月にはオンライン診療サービス「サステナオンラインクリニック」を開始し、物販にとどまらない顧客接点の拡張を進めている。
2026年1月31日時点の従業員数は92人、平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は3.3年、平均年間給与は764万1000円。
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