コクヨがIoT自販機で文具を販売、新たな顧客接点・買い物体験を創出する取り組みとは?
無人による自動販売機能は、デジタルサイネージと大型のタッチパネル液晶を搭載。低オペレーションで顧客との接点創出を実現するという
コクヨは、新しい文具の購買体験を行う実証実験を、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)化された自動販売機で行う。
IoT自販機は1月31日に羽田エアポートガーデン内に開業する直営店「KOKUYODOORS(コクヨドアーズ)」の店内に設置、第1弾として7種類の商品を販売する。IoT自販機を活用した文具専用販売は国内初の事例。
商品の機能や品質などの伝達、目的買い以外の顧客との偶発的な出会いを目的として、IoT自販機を採用した。
無人による自動販売機能は、デジタルサイネージと大型のタッチパネル液晶を搭載。低オペレーションで顧客との接点創出を実現。一般的な自販機とは異なり、ペットボトルなど飲料品の形状やサイズにとらわれないノートなど、幅広い文具をラインナップする。
見た目だけでは伝わりにくい文具の魅力を、リアルな端末でECサイトさながらに画像や動画を用いて直感的にわかりやすく表現。多言語にも対応する。
付属のカメラセンサーで取得した購入者の性別・年代情報を、今後の商品企画や販売企画へ活用することも想定している。
商品は、IoT自販機からオリジナルの紙袋に入れた状態で出てくる。商品が出てくるまでの待ち時間を動画で演出するなど、購買体験そのものを楽しめる工夫を施した。商品ラインナップや設置場所の拡大などの検証を重ね、新たな購買体験を生み出していく。
コクヨは2021年2月に策定した「長期ビジョンCCC2030」で、新規事業の創出と既存事業の領域拡大・バリューアップによる「2030年12月期までに連結売上高5000億円」の実現をめざしている。ステーショナリー事業では、戦略の1つとして海外事業拡大やEC強化の推進による商材領域の拡張を掲げている。
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