JR東日本のECモール「JRE MALL」がショールーミング拠点、ネットとリアルの連動による顧客接点を創出
東日本旅客鉄道(JR東日本)はネットとリアルの場が連携する新たなショールーミング拠点を設置、ECモール「JRE MALL」とリアルショップが連携する買い物体験の場を拡大する。
山手線内を中心に20駅でショーケース型店舗「JRE MALL Car」を設置。さらにオンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」の実証実験も進める。
また、体験型ショールーム店舗「JRE MALL Cafe」をJR横浜駅構内に開業。新店舗では、デジタルデバイスを活用した双方向コミュニケーションイベント、オンライン接客販売などを提供する。
JR東日本が強みを発揮できる駅空間を活用し、独自のコミュニケーション戦略を推進。駅空間に「ショーケース型店舗」「オンライン接客型店舗」「体験型ショールーム店舗」の3タイプのショールーミング拠点を導入し、各タイプに適した場所に設置する。
季節や流行に合わせ、「JRE MALL」内で販売している商品を定期的に入れ替えながら紹介・販売する拠点を山手線内の駅を中心に順次展開。ショーケース型店舗「JRE MALL Car」、オンライン接客も体験できる「JRE MALL Meet」、体験型ショールーム「JRE MALL Cafe」で「JRE MALL」との連動を行う。
ショーケース型店舗「JRE MALL Car」
「JRE MALL」で販売している商品を紹介する無人ショーケース。1分程度の短い接触時間で商品情報、ここでしか手に入らない特典情報やクーポンを展開。QRコードからの商品販売などの機会を提供する。
オンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」
オンライン接客体験ができる「JRE MALL Meet」。興味や属性に応じて、商品を紹介する。気になる商品はオペレーターに相談、「JRE MALL」で購入できる。オンライン接客機能は先行して一部の「JRE MALL Car」で実証実験を開始し、機能拡充と設置箇所拡大を進める。
体験型ショールーム「JRE MALL Cafe」
「JRE MALL」で販売している商品を実際に「見て・触れて・味わうことができる」体験型のショールーム店舗。2週間ごとにテーマを変え、ふるさと納税の返礼品や生活をサポートする商品を紹介する。また、生産地のエリア紹介や販売者との双方向コミュニケーション、ワークショップなどのイベントも展開する。
出展者には、店内企画と連動して開催する催事販売を通じ、リアルの場で消費者の反応を確認できるほか、商品情報読込後の行動をフィードバックするマーケティングの場としても活用できるとしている。
こうした施策は、JR東日本が進める、駅は「交通の拠点」を超えてヒト・モノ・コトがつながる「暮らしのプラットフォーム」へと進化する「Beyond Stations構想」の一環。