「楽天市場」無料メルマガ配信のセグメント、「メールクリック:12か月以内 OR メール購読開始日:3か月以内 OR 店舗での購入3か月以内」に変更

「楽天市場」の「週1回無料メルマガ配信キャンペーン」は、「楽天市場」が提供する「週1回無料メルマガ配信対象のユーザへ送信」リストを用いて、毎週日曜日0時から土曜日23時59分までの間に無料で1回、メルマガを配信できる施策。

宮本和弥[執筆]

7月9日 8:30

楽天グループは6月30日、「楽天市場」で店舗向けに提供している「週1回無料メルマガ配信キャンペーン」において、セグメント条件を見直した。「週1回無料メルマガ配信キャンペーン」の活用のしやすさ向上、無料メルマガ配信の効果を最大化することを目的としている。

「週1回無料メルマガ配信キャンペーン」は、「楽天市場」が提供する「週1回無料メルマガ配信対象のユーザへ送信」リストを用いて、毎週日曜日0時から土曜日23時59分までの間に無料で1回、メルマガを配信できる施策。販促機会を効率的に確保したい店舗にとって重要なマーケティングチャネルの1つになっている。

一方で、「楽天市場」のメルマガ配信は予約できる枠数に限りがある。そのため、希望する曜日や時間帯に予約が取れないという声もあった。特にキャンペーンやセール時期には予約が殺到、想定通りに配信できないという課題も指摘されていた。

こうした背景を踏まえ、「楽天市場」はセグメント条件変更で配信効果の高いユーザーに絞り込み、予約枠に余裕を持たせることで多くの店舗が利用できるように配信条件を変更した。

これまでのセグメント条件は、「過去6か月以内にメルマガへの反応があるユーザー」または「メルマガ購読開始から3か月以内のユーザー」が対象で、かつ「店舗側が登録した利用サービスユーザー」を除外する形で運用していた。

新たなセグメント条件は、「過去12か月以内にメルマガ内のリンクをクリックしたユーザー」「メルマガ購読開始から3か月以内のユーザー」「過去3か月以内に当該店舗で購入実績があるユーザー」のいずれかに該当すれば、配信できる。

この変更で期待される主なメリットは次の2点。

  • メルマガ配信予約の取りやすさの向上
    配信対象を見込みの高いユーザーに絞ることで配信予約枠に余裕が生まれ、より多くの店舗が配信予約を行えるようになる。
  • メルマガ配信効果の向上
    セグメントの最適化により、メールの開封率・クリック率・転換率が高まる可能性があり、限られた配信機会をより成果につなげやすくなる。

今回の取り組みについて、EC店舗の支援を手がけるあるコンサルタントは次のようにコメントしている。

メールマーケティングにおいて、より効率的な時間帯と、よりマッチしたユーザーに配信できるメルマガの通数が増えるため、流通の底上げが期待できると思われる。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00