飛行機の機内を通販・ECの“売り場”に。ジャパネットとスターフライヤーの新たな取り組みとは

スターフライヤーは運航する航空機内で配布する機内誌を刷新し、ジャパネットHDが制作を手がけている。読み物のほか、機内販売カタログとして食品や家電など同機内誌限定商品を紹介している

石居 岳[執筆]

2023年3月1日 8:30

ジャパネットホールディングスは、スターフライヤー機内での通販・ECを本格化する。

スターフライヤーと資本提携したジャパネットHDが機内販売システムを独自開発。国内5路線全便で機内販売システムをリニューアルしてモバイルオーダー化、販売商品の選定から配送までを連携して運営する。

機内販売における購入用紙への記入を廃止し、手持ちのスマホやタブレットで購入できるようにする。手持ちのスマホやタブレットの機内モードとWi-Fiをオンにすると、購入専用の機内ネットワークに接続し、購入希望商品のQRコードを読み込む仕組みをい実装。機内誌の商品ページに設置した二次元バーコードを読み込み、必要な情報を入力するだけで注文できる。

搭乗時に機内誌から読み込んだ二次元バーコードは24時間利用が可能。移動時間に左右されず、着陸後も買い物が楽しめる。

ジャパネットホールディングスは、スターフライヤー機内での通販・ECを本格化
モバイル端末からの購入イメージ

ジャパネットHDが配送面をサポート。従来、機内での手渡しだった購入商品を、自宅や希望の送付先に配送する。航空機の着陸後すぐに出荷・発送し、最短で翌日配達を可能にする。福岡発から羽田着15時到着便で搭乗時に購入した商品は、翌日に北九州エリアへ配送できる。

機内誌で販売する商品は、ジャパネットが厳選した「スターフライヤー限定販売商品」に一新する。食品・酒類は産地にこだわった逸品を用意。生活雑貨品はジャパネットの通信販売でも好評の商品をスターフライヤー限定仕様で用意する。

機内販売のリニューアルは2023年3月1日から実施する。ただ、機内でのショッピングについては機内ネットワークの調整、設置許可が下り次第開始する。

ジャパネットとスターフライヤーは2022年に資本業務提携。機内エンターテインメントサービス・物販事業・旅行事業における連携を強化し、搭乗者への利益を高め、利用者が安心して空の旅が楽しめるサービスの拡大に取り組んでいる。

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