2022年に最も高いコンバージョン率を記録したのは、過去2年間と同様に"ダイレクトマーケター "と呼ばれる事業者でした。米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』が発行する『北米EC事業トップ1000社データベース』には、ダイレクトマーケティングを手がける小売事業者が36社含まれています。
こうした事業者の多くはカタログ販売をルーツとする企業で、他にはテレビショッピングを通じて商品を販売する事業者もいます。
CV率が最も高いのはダイレクトマーケティング実施企業
コロナ禍が終息し、消費者が実店舗に回帰しています。こうした状況下、オンラインショップは従前のコンバージョン率を維持し続けています。
『Digital Commerce 360』が2022年に収集したデータからわかったことを1つあげると、コロナ禍後もコンバージョン率はほとんど変化がないのです。
ビジネスモデル、事業規模、商品カテゴリーを調べても大きな変化はありません。2022年に変化があったとしても、それは緩やかなものでした。そして、全体を見ると、コンバージョン率の中央値は過去3年間2.8%で安定しています。
2022年に最もコンバージョン率が高かったのは、過去2年間と同様でダイレクトマーケティングを手がける事業者です。カタログ販売からスタートした企業がメインで、他にはテレビショッピングを展開する事業者も存在します。
カテゴリー別のコンバージョンを見ても同様の状況です。2022年に販売していた商品が何であっても、コンバージョン率はほとんど変わりません。
ただ、北米EC事業トップ1000社の小売事業者のコンバージョン率(2.8%)は、トップ2000社の小売事業者のコンバージョン率(2.6%)を0.2ポイント上回っています。
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この記事の筆者
世界最大級のネット通販業界の専門誌『Digital Commerce 360』(旧『Internet Retailer』)は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。
Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。
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