日本テレビHDがフラッシュセールECのla belle vieを買収、通販・ECなどの物販事業を強化
日本テレビホールディングスは、フラッシュセールを手がけるla belle vie(ラベルヴィー)を買収する。
全株式を取得し完全子会社化する株式譲渡契約を、la belle vieの創業者らと締結した。株式譲渡実行日は5月19日の予定。取得価額は開示していない。
La belle vieは、時間限定で特定ブランドのセールを行うフラッシュセール型のECサイト「GLADD」「GILT」を運営。2022年12月期の売上高は前期比2.2%減の157億3700万円、営業利益は同50.9%減の2億8200万円、経常利益は同42.8%減の3億3800万円、当期純利益は同10.2%減の4億1200万円だった。
La belle vieは2019年、フラッシュセールサイト「GLADD」を運営するGLADDとギルト・グループが合併して誕生。会員数は550万人以上、取り扱いブランド数は約1万となっている。ECプラットフォームはフランスのMirakl社が提供するSaaS型プラットフォームソリューションを使う。
日本テレビHDは、la belle vieと自社グループのテレビ通販事業を含めたコンテンツ制作、メディア力を生かした顧客へのリサーチ力を掛け合わせ、事業拡大に向けたシナジーが期待できると判断した。今後、シナジーの発揮を目的とした協業委員会を設置する予定だ。
具体的にはテレビ通販・既存EC事業のデジタル化の推進、物流や問い合わせ対応といった業務の効率化における収益向上、商品開発や商品調達力の向上などを見込んでいる。
日本テレビHDは株式取得の目的について、物販事業の強化を掲げている。La belle vieも、取り扱い商材・サービスの強化を通じて物販事業を強化。
日本テレビHDは中期経営計画で掲げている2024年度の売上高5400億円、営業利益700億円の達成をめざす。