瀧川 正実 2023/7/27 8:30

オイシックス・ラ・大地の連結子会社で移動スーパー事業のとくし丸は8月1日、シニア向け新雑誌「ぐ~す~月刊とくし丸」を創刊する。

主な読者層は80歳前後。対象読者は移動スーパーとくし丸の顧客約17万人および提携スーパーに訪れる顧客。移動スーパーのネットワークを活用して、主要顧客のシニア層とのコミュニケーション手段を増やす。

オイシックス・ラ・大地の連結子会社で移動スーパー事業のとくし丸は8月1日、シニア向け新雑誌「ぐ~す~月刊とくし丸」を創刊
「ぐ~す~月刊とくし丸」の表紙

とくし丸の販売パートナーが移動スーパー用の車両に雑誌を積んで販売する。提携スーパーでの店頭販売も行う。

販売パートナーが記者となり、各地の食に関する話題を、雑誌を通じて伝える。読者からお便りを募集する川柳、俳優の中村敦夫氏が答えるお悩み相談コーナーなどに加え、時事問題や高齢世代の性についても触れるなど、社会的なトピックスについても掲載する予定。

「ぐ~す~月刊とくし丸」の体裁はA4判、48~64ページ。発行日は偶数月の1日で隔月刊。創刊号の発行部数は4万部。価格は280円(税込)。

とくし丸は、買い物に困っている高齢者を中心に、食品や日用品を販売する移動スーパー事業を全国で展開。現在は141社のスーパーと提携し、1133台の移動スーパーが稼働している(2023年6月時点)。

販売パートナーが1台平均150人の顧客に対し、週2回程度訪問して販売。2022年5月には1000台を超え、約17万人を超える顧客全員と顔を合わせて会話できるネットワークを構築している。

オイシックス・ラ・大地の連結子会社で移動スーパー事業のとくし丸は8月1日、シニア向け新雑誌「ぐ~す~月刊とくし丸」を創刊
移動スーパー事業の様子

この地域密着ネットワークを生かし、現場で活躍する販売パートナー、各地の顧客同士をつなぎ、交流するきっかけを作る。

シニア向け雑誌では、出版・通販事業を手がけるハルメクが市場を開拓し、出版不況のなか、発行部数を拡大。シニア向け雑誌「ハルメク」の出版で顧客を獲得し、雑誌に共感した顧客に対して、特集連動のオリジナル商品などを、同封して送付するカタログ通信販売で提案・販売している。

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