鳥栖 剛[執筆] 7/16 7:30

「物流2024年問題」が取り上げられる際、長時間労働などトラックドライバーのマイナス面がクローズアップされることは少なくない。そんな環境下、「トラックドライバーを若者が憧れる職業にしたい」という思いから三重県の運送業者がドライバーの応援歌を制作、7月16日から「YouTube」で動画を公開した。

トラックドライバー応援歌「Connect」動画のワンシーン

応援歌のタイトルは「Connect(コネクト)」。歌詞には「時間指定しても待たされ」「止める場所がない」などなど“トラックドライバーあるある”をふんだんに盛り込んだ。働くトラックドライバーの姿を描いたアニメーションによるMV(ミュージックビデオ)も用意した。

この応援歌を制作したのは、トラックドライバーの未経験者採用・若手社員の育成に力を入れている三重県の運送会社カワキタエクスプレス。2011年に65%だった離職率は5%まで下がり(6月末現在)、採用後のミスマッチも防げているという。

「Connect」はカワキタエクスプレスの「YouTube」チャンネルで配信。「国土交通Day」(国土交通行政に関する意義・目的、重要性を広く理解するために設置された記念日)の7月16日に合わせて公開した。7月29日からは全国のカラオケ・音楽配信サービスでの楽曲の配信も予定しているという。

ドライバーの応援歌「Connect(コネクト)」

カワキタエクスプレスはこれまで、「トラックドライバーを若者が憧れる職業にしたい」という思いから、InstagramやTikTokでトラックドライバーの日常や社内の取り組みを発信してきた。Instagramに投稿した男性の育休取得に関する動画は23.5万回再生を突破している。

SNSを活用しさまざまな情報を発信している

「2024年問題」としてドライバー不足や従来の働き方の問題視のほか就業者の高齢化が課題で、2030年には少子高齢化により人手不足がさらに深刻化するとも言われている。同社では「慢性化するドライバー不足を社会全体で考えていただきたい、若年層にも興味を持ってもらいたい」ことから、「Connect」を制作したという。カワキタエクスプレスは今後も、トラックドライバーが憧れの職業となるよう社会や地元地域に貢献していくとしている。

トラックドライバーの応援歌「Connect」の歌詞全文

歌手:なにか。 作詞:K-EXP、なにか。 作曲:apra

子供の頃 お父さんの仕事について行って見た朝日

あれからかな? トラックドライバーに憧れたのは

周りからは「わざわざ大学出たのにもったいない」って言われたけど ようやくなれた憧れの仕事

でも現実は 上から目線 イヤミな態度

時間指定しても待たされて 1分遅刻でまた文句 もううんざり

ずっと忘れないで あなたの為 今日も走るんだ みんなの生活を守るために きっと思い出して

大事な人に届けたいものも あるはずだよ

通学中の子供たち 無邪気に手を振る 大きなトラックに目を輝かせ 憧れていた

行く先々 どこに行っても 働いている人たち みんな頑張っている 街から街へ 輝いて見えた

止める場所がない 眠い目こすり 今日も煽られ 安全運転なのに

「誰でもできる仕事」だって見下され もううんざり

ずっと忘れないで あなたの為 今日も走るんだ みんなの生活を守るために きっと思い出して

大事な人に届けたいものも あるはずだよ

当たり前になってる 世の中に目を向けたら 少しだけ優しくなれる

みんな気づいている 「ありがとう」の言葉をくれる そんなあなたの幸せを願って

今日も走らせよう 誇りを胸に笑顔を届けよう みんなの為に

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