クラシコムグループのファッションD2Cブランド「foufou」、リニューアルしたECサイトの刷新ポイントは?
「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムのグループ企業で、ファッションD2Cブランドを展開するfoufou(フーフー)は7月16日、ECサイトをリニューアルした。
「foufou」は、2016年にデザイナーのマール・コウサカ代表が文化服装学院在学中にハンドメイドで制作した服のEC販売から始まった独特な世界観が特徴のファッションD2Cブランド。2023年8月にクラシコムのグループに入った。回さらなる成長とユーザーがよりその世界観に浸ることができる環境構築をめざし、ECサイトをリニューアルした。
デザインファームであるnon-standard worldとチームを組んで実施。めざすECサイトの共通認識を固めるため、「しっとりとそこに在り続けるタイムレスな場所としての広がりを持ったオンラインサイトを作る」という標語を掲げた。
リニューアルでは、顧客が世界観に没頭できるデザインを重視。foufouの個性的な商品画像を次々とスクロールできる画像配置、ランダムでオススメを表示するなどの仕掛けを盛り込んだ。レイアウトでは、トップページに見える文字の配置や大きさは画像に干渉しないよう調整。商品ページで表示する商品画像について、これまでスクロールしなければわからなかった画像を一覧化するなどユーザビリティを向上させたとしている。
foufouは「健康的な消費のために」をコンセプトに効率的なマーチャンダイジングを実現しながら、独自のコンテンツやSNS発信を行いファンを増やしてきたファッションD2Cブランド。
独特な取り組みの一例をあげると、2019年から販売している赤いワンピースのシリーズでは、「夏をドラマチックに纏う方法」をコンセプトとし、3組のアーティストとオリジナル曲を制作。アーティストを集めて音楽ライブを実施するなど独自のプロモーションを展開した。書道アーティストとコラボレーションし、ドローンを用いたパフォーマンス動画も公開している。そのほか、スタッフの着用写真も人気が高く、Xで120万ビュー以上を獲得するなどSNSを駆使した潜在顧客の創出と認知拡大に務めている。
マール・コウサカ氏は「余すことなくfoufouの世界を体験できるオンラインストアを作った」とし、「このリニューアルを期に、これからも僕たちのブランドの変化に合わせてより快適でより美しいものを目指していく」とコメントしている。
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