「TikTok Shop」とシステム連携しライバーの販路開拓をサポート、オークファングループ
オークファンはこのほど、100%子会社のSynaBizが提供するBtoBマーケットプレイス「NETSEA(ネッシー)」で、中国のByteDanceが手がける「TikTok Shop」とシステム連携し、「TikTok」ライバーへ国内外の商品を提供すると発表した。このほか、提携ライバーが「TikTok Shop」上で商品を代行販売するサプライヤー向けサポートも提供していく。
「TikTok Shop」は、中国(中国版のTikTok「抖音(ドウイン)」)、米国、イギリスなどですでに運用されている「TikTok」内のEC機能。動画やライブ配信から直接購入でき、ライブコマースのような使い方ができる。日本国内でも近年、「TikTok」への実装が見込まれている。
「TikTok Shop」とのシステム連携を通じて、新たに提供するライブコマースサービスの特長は次の通り。
- 「NETSEA」のデータと連動し、在庫や販売ステータスを自動で更新
- ライバーは在庫を持たず、国内外の商品を自由に選択してフォロワーに販売できる
- 商品代金はSynaBizが運営する「TikTok Shop」に支払われ、そのなかからライバーに報酬を支払う
- 商品はオークファングループ指定の倉庫から直接配送
- ライバーは数多くの商品の中から自分の好みに合わせて商品を選択できる
- ライバーの要望に応じた新たな商品の提供
- OEMによるオリジナル商品の作成に対応。ライバーは独自のブランド展開が可能になる

オークファンはライバーだけでなく、ライブコマース市場に参入するリソースがない企業(サプライヤー)に向けたサポートも提供する。「NETSEA」に出店すると、提携ライバーが「TikTok Shop」上で商品を代行販売できるようにする。サプライヤーは「NETSEA」での簡単な手続きで、ライブコマースを通じた商品販売ができるようになる。

「TikTok Shop」の実装および利用はグローバルで拡大しており、流通高は100兆円を超える見込み。視聴中に商品を即購入できる導線が若年層を中心に強い支持を集めている。オークファンは中国で活性化しているライブコマースの市場が2025年に急拡大することを予想し、それに対応する形で2024年10月からライブコマース関連事業への取り組みを進めている。
オークファングループは今後、次の項目に取り組み、「TikTok Shop」などライブコマース関連サービスの拡充をめざす。
- 「TikTok Shop」情報のメディア
- 運営するライバー育成スクールでの連動
- 「TikTok Shop」出店支援や広告運用代行
- 運営するEC一元管理ツールへの「TikTok Shop」連動
- ライバーがライブ配信できるスタジオ拠点の拡大
このほか、検品・物流などの海外輸入に関するオペレーションについても新たな取り組みを進める。
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