楽天内の商品検索結果対策を効率化、ハミィが自社開発ツールを外販

ハミィが自社のECサイトで利用している、「楽天市場」内の検索結果対策を効率化するツールを、他社にも提供開始

瀧川 正実

2014年5月7日 12:09

スマートフォン向けグッズのECや、EC事業者向けのプラットフォームを提供するHamee(ハミィ)は5月1日、「楽天市場」内の検索結果対策を効率化するツール「楽天検索順位チェッカー」の提供を始めた。ハミィが運営する楽天サイトでも使用しているツールで、キーワード順位などの確認作業が従来より10倍以上効率化できるという。「楽天市場」内での検索結果対策を効率化するツールとして、楽天出店企業への導入につなげる。

「楽天検索順位チェッカー」は登録条件をもとに、パソコンとスマートフォン経由の検索順位を自動収集し、一覧で表示。集計は1日2回行う。検索順位の上昇や下降、停滞商品といった条件で絞り込んむことも可能。

その他には、検索頻度の高いキーワードの組み合わせ表示、商品ページ内に多く含まれるキーワードと回数の解析、検索したいキーワードと商品ページの登録(50件まで)、登録キーワードの検索結果に対する登録店舗の商品表示件数の表示、特定商品のみのデータをダウンロードするといった機能がある。

「楽天市場」をはじめとしたモール内における購入経路の約半数は、モール内の検索結果経由といわれている。モール内の検索結果対策でアクセス数と購入率を引き上げるためのコンサルティングサービスなどが近年増えており、モール内検索結果対策に注目が集まっている状況にある。ただ、検索キーワード別に順位を継続調査し、ページを改善する作業を自社内で行うのは膨大な時間と労力が必要になるといった課題があった。

ハミィは「楽天検索順位チェッカー」を自社の楽天サイトで利用することで、確認作業が10倍以上効率化できた。1件あたりの確認に2分以上作業時間がかかっていたものが、ツール導入後5~10秒程度で作業が終了できるようになったという。

バックヤード業務の支援を中心としたECプラットフォームサービス「ネクストエンジン」のいちサービスとして展開するが、「ネクストエンジン」ユーザー以外でも利用できる。利用料金は月額5000円。

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