大嶋 喜子[執筆] 7:00

GMOブランドセキュリティが実施した、なりすましメールに対する意識と対策状況に関する調査によると、怪しい・不審だと感じるメールが多い業界上位は「銀行・クレジットカード会社」「宅配業者」「ECサイト」だった。怪しい、不審に感じたメールを受信した際の対応は「メールを開封せず削除した」がトップになっている。

調査対象は、企業やサービスからのメールを受信している、または過去に受信していた577人と、セキュリティ、システム、ネットワーク管理、マーケティングなどの業務で、メール配信に関わっている531人の合計1108人。

約9割が怪しい・不審と感じるメールを受け取った経験あり

企業やサービスからのメール(メールマガジン、通知メールなど)を受信している、または過去に受信していた577人に、メールを受信した際に怪しい・不審だと感じた経験があるかを聞いたところ、「はい」が88.9%、「いいえ」が11.1%だった。

メールを受信した際に怪しい・不審だと感じた経験があるか
メールを受信した際に怪しい・不審だと感じた経験があるか

怪しい、不審に感じたメールを受信した際の対応は、「メールを開封せず削除した」が最多の73.9%、続いて「メールを開封した」が20.3%、続いて、「何もしていない」が5.8%だった。

怪しい、不審に感じたメールを受信した際の対応
怪しい、不審に感じたメールを受信した際の対応

怪しい・不審なメール、ECは第3位

怪しい、不審だと感じるメールが多い業界を聞いたところ、最も多かったのは「銀行・クレジットカード会社」だった。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの「宅配業者」、「Amazon」「楽天市場」といった「ECサイト」が続いた。

怪しい、不審だと感じるメールが多い業界(複数回答可)
怪しい、不審だと感じるメールが多い業界(複数回答可)

メールを開封後、青いチェックマーク、またそれをクリックすると「このメールの送信者はプロフィール画像のロゴを所有していることを確認しました」といったメッセージが表示されることは、正当なメールと判断する際に役立つかを聞いたところ、「はい」が84.4%、「いいえ」が15.6%だった。

メール開封後、青いチェックマークとそれに伴うメッセージは正当なメールだと判断する際に役立つか
メール開封後、青いチェックマークとそれに伴うメッセージは正当なメールだと判断する際に役立つか

なりすましメール対策設定は半数超の一方、企業ロゴ付きメールの導入は2割

セキュリティ、システム、ネットワーク管理、マーケティングなどの業務で、メール配信に関わっている531人に、BIMI(企業ロゴ付きメール)導入に必須となるDMARC(なりすましメール対策設定)設定状況などについてアンケート調査を行った。

DMARCを導入しているかを聞いたところ、「いいえ」が55.6%、「はい」が30.1%、「わからない」が14.3%だった。

なりすましメール対策設定を導入しているか
なりすましメール対策設定を導入しているか

メールに企業ロゴを表示するBIMIを導入しているかを聞いたところ、「いいえ」が45.4%、「はい」が19.8%、「検討中」が15.6%、「BIMIを知らない」が12.6%、「導入しているかわからない」が6.6%だった。

メールに企業ロゴを表示するBIMIを導入しているか
メールに企業ロゴを表示するBIMIを導入しているか

調査概要

  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査主体:GMOリサーチ&AI
  • 調査対象:10~70代の男女1108人(内訳:メール受信者577人、メール配信事業者531人)
  • 男女比:男性871人、女性237人
  • 調査日:2025年7月24日
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