STRACT、各EC販路の商品データを最適化する「PLUG Commerce Gateway」を提供。欠損はAIが自動で生成・補完
ショッピングアシストアプリ「PLUG(プラグ)」のSTRACTはこのほど、EC事業者向けに商品データ管理を支援するサービス「PLUG Commerce Gateway(プラグ コマース ゲートウェイ)」の提供を10月末をめどに開始すると発表した。AIを活用し、各EC販路への商品情報の自動生成、在庫の自動連携といった機能を搭載。現在、テスト運用の段階で複数の事業者が利用しているという。

「PLUG」は、オンラインショッピングにおける最安値検索、割引クーポンやキャッシュバックなどを検索できる消費者向けショッピングアシストアプリ。現在、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Qoo10」などの主要ECモール、2200以上のECサイトと接続している。
「PLUG Commerce Gateway」はEC事業者向けのサービス。EC事業者の隠れた課題となりやすい煩雑な商品データ管理にアプローチし、スムーズなデータ連携と商品管理をAIで支援する。EC事業者の工数削減、売上アップに貢献し、EC企業のエンドユーザー(消費者)には質の高い買い物体験を提供するという。主な機能は次の通り。
- データ連携:複雑な設定プロセスを排除し、直感的な操作で即座に連携する
- AI自動最適化:各ECモールの特性に合わせた商品画像・説明文を自動生成
- データ補完:欠損情報をAIが自動で生成・補完し、データセットを構築
- データ自動更新:初回設定後は人的介入なしで自動的に最新状態を維持
EC事業者は最短当日で「PLUG」を通じて各EC販路へ商品情報の掲載を始められるという。商品データの欠損はAIが自動で生成・補完。各ECモール・プラットフォームのアルゴリズムに最適化された商品画像をAIが自動で最適化する。これにより、EC事業者は消費者に注目されやすいデータを常に提供でき、購買率アップを図ることができるという。商品データはリアルタイムで更新。80万人超の「PLUG」アクティブユーザーにリーチできるとしている。

「PLUG Commerce Gateway」を導入することで、EC企業は工数・コスト削減が見込まれるという。初期設定や日々発生する数十時間~数か月の手動作業を5分程度に短縮できるほか、代理店への業務委託も不要となる。
「PLUG Commerce Gateway」にユーザーが登録・ショップ申請すると、審査はSTRACTが即日対応。EC事業者が「Google Merchant Center」などから商品データを接続すると5分程度で連携が開始される。
初期費用、固定費は無料。「PLUG」経由で商品が売れた場合のみ、販売手数料を成果報酬として徴収する。

AI活用が進む現代はデータが重要。商品データの切り口からEC事業者向けのソリューションを提供する。「PLUG」は、大手ECモールよりも一段上のレイヤーにポジションをとり、EC全体をアグリゲートしていくイメージ。エンドユーザーの購買により近いところをとっていく。
STRACT 伊藤 輝 代表取締役社長