瀧川 正実 2015/5/26 6:30

オールアバウトは5月25日に開催した取締役会で、デジタルコンテンツのCtoCマーケットプレイス運営のシーズネットが会社分割により新設する予定の「ディー・エル・マーケット」の株式を100%取得し、子会社化することを決議したと発表した。

シーズネットは、デジタルコンテンツに特化したダウンロード販売専門のマーケットプレイス「DLmarket」を2006年11月から運営。電子書籍をはじめ、イラスト素材やソフトウェア、楽譜・スコアなど20万点以上の商品を取り扱っている。会員は、個人・法人を合わせて約47万人。

新設する「ディー・エル・マーケット」は、「DLmarket」の運営をシーズネットから引き継ぐ。オールアバウトは「ディー・エル・マーケット」を子会社化することで、デジタルコンテンツの販売事業に進出する。

シーズネットが運営するCtoCのデジタルコンテンツ販売サイト「DLmarket」

シーズネットが運営する「DLmarket」(画像は編集部がキャプチャ)

オールアバウトは2014年12月、無料でECサイトを運営できるシステムを提供するINDETAIL(旧アイテック北海道、インディテール)に、北海道銀行、SMBCベンチャーキャピタルと共同で出資。生活情報サイト「All About」の専門家がピックアップした商品や個人などがキュレーション・販売する商材が購入できるアプリなどの開発を検討している。

INDETAILへの出資を含め、オールアバウトはCtoC事業の強化を注力領域にあげている。新設するディー・エル・マーケットの子会社化は、専門家ネットワークを活用したデジタルコンテンツの販売で収益を拡大するのが目的。

メディア力を活用して「DLmarket」の利用者拡大を図り、日本最大級のデジタルコンテンツのCtoCマーケットプレイスをめざすとしている。

オールアバウトが運営する総合情報サイト「All About」の専門家が執筆する電子書籍コンテンツや、生涯学習事業を運営するオールアバウトライフワークスによる教材動画などを、法人向けに販売強化。商品ラインナップの強化と販売先の拡充を推進するという。

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