なぜ通販の再配達は起きる? 不在時間帯は午前中が最多で、約7割が時間指定していない
回答者の約半数がポイント付与のインセンティブがあれば1度で受け取る努力をすると回答
国土交通省が実施した通販などの再配達に関する消費者意識調査によると、初回配達時に荷物を受け取れなかった不在時間帯は「午前中」が最も多く、34.4%にのぼることがわかった。次いで多いのが「把握していない」が20.9%。また、受け取りに関する配達時間の指定をしていない人は72%を占めることが判明した。
国土交通省が8月25日に実施した「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会」の資料で公表した。
公表資料のポイント
- 初回配達時の不在時間帯は「午前中」が最も多い
- 再配達になった荷物の70%強が時間指定をしていない(そのうち約3/4の荷物は自ら購入した商品)
- 再配達になった理由で最も多かったのは「配達が来るのを知らなかった」
- 1回で確実に受け取れる方法として「自宅付近のコンビニのレジ/ロッカーの活用」「駅に設置されたカウンター/ロッカーの活用」の希望が多かった
- 回答者の約半数がポイント付与のインセンティブがあれば1度で受け取る努力をすると回答
今回のアンケートの回答者は1050人。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便が再配達になった顧客に対し、配達荷物とともにアンケートを配布。国交省のホームページからも受け付けた。
回答者に「なぜ1回目の配達で荷物を受け取れなかったのか」を聞いたところ、「配達が来るのを知らなかった」が40.9%を占めた。「配達が来るのを知っていたが、用事ができて留守にしていた」が25.7%で続いた。
回答者のうち、配達時間の指定を行っている人は27.6%にとどまり、72.1%が時間指定をしていない。
「受取時にポイントが付与されるなどのメリットがある場合、1回での受け取りの可能性は高まると思いますか」との問いに対し、男性は55.3%、女性は45.6%が「受け取りの可能性は高まる」と回答した。
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