オイシックスが惣菜ECのおかんと資本・業務提携、オフィス向け惣菜デリバリーで協業

両社が手掛けるオフィス向け惣菜デリバリーで、商品卸、営業、物流といった業務で連携、事業拡大につなげる

瀧川 正実

2014年6月5日 12:16

オイシックスは6月5日、惣菜のECを手掛けるおかんと資本・業務提携したと発表した。おかんが実施した第三者割当増資に応じ、サイバーエージェント・ベンチャーとともに出資。オイシックスの出資金額は588万2000円。5月から始めたオフィス向けの惣菜デリバリーで協業、事業規模の拡大につなげる。

おかんは、惣菜のECを手掛ける2012年設立のスタートアップ企業。無添加惣菜の定期販売のほか、オフィス向けの惣菜デリバリー「オフィスおかん」を運営している。

事業提携するのは主に①商品卸②営業連携③物流連携。商品卸では、オイシックスがおかんに対し、プライベートブランド製品である野菜ジュース「Vegeel(ベジール)」を卸販売する。ニーズに合わせて、飲料以外の製品の卸も検討する。

営業連携では互いのクライアントに対し、サービスを紹介。それぞれが展開しているサービスの導入先企業の拡大を狙う。物流連携では、オフィスへの商品配送を連携し配送業務を効率化。コスト削減などにつなげる。

オイシックスは5月13日から、オフィス向けに自社が厳選した野菜を使ったサラダを届けるデリバリーサービスを開始した。企業が料金を負担する社員への福利厚生としてのニーズを見込み、IT企業など数社が利用。早期に年間売上高10億円まで引き上げる計画を掲げている。

高島宏平社長社長は、オフィス向けの惣菜デリバリーについて「サラダと出会ったお客様が(オイシックスの)顧客になる」と考えており、デリバリーを通じて利用者の増加につなげていく狙いがある。

担当編集者のコメント

オフィス向けの惣菜デリバリーは、BtoE(企業が社員向けに提供するサービス)の領域。代表的な取り組みとして、オフィスグリコが挙げられる。

もともとオイシックスの福利厚生の一環として始まった惣菜デリバリー。アライドアーキテクツ、ネットプライスドットコムなどIT系企業を中心に導入が進んでいる。健康志向の高いスタッフ、特に女性から好評を得ているという。

社員の健康維持は生産性の向上や業績の拡大につながると考える経営者は多く、今後オフィス向け惣菜のデリバリー需要は高まりそう。このニュースを書きながら、過去に取材先のアパレルEC企業が企業スタッフ向けのスーツの販売を始めたケースもあったことを思い出した。オフィスグリコに代表されるBtoE市場が今後どのように拡大していくのか、注目していきたい。

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