「Amazon ログイン&ペイメント」導入店は「新規会員増」「受注増」などで大きな成果
「Amazon ログイン&ペイメント」を導入しているECサイトでは、新規会員の増加、受注増といった効果が出ている――。
EC構築支援プラットフォーム「FutureShop2」のフューチャーショップが実施した調査によると、「Amazon ログイン&ペイメント」を導入した店舗では売り上げアップにつながる効果が顕著に現れてきているようだ。
「Amazon ログイン&ペイメント」で最も気になるのはその導入効果。フューチャーショップは、オプションサービスとして提供している「Amazonログイン&ペイメント」のリリースから4か月が経過した現状について調査を実施。「決済手段における利用率」「新規会員の成長率」「受注件数の増加率」などの観点で調査・分析を行った。
決済手段の割合における「Amazon ログイン&ペイメント」の利用率
「Amazon ログイン&ペイメント」を決済手段として提供している260店舗では、全決済に対する「Amazon ログイン&ペイメント」の利用割合は平均30.18%。前回調査から1ポイント増加した(調査期間は2015年12月1日~31日で、回答店舗数が260)。
リリースから4か月で、ECサイトが消費者に提供する決済手段の3割が「Amazon ログイン&ペイメント」が占めることとなっているのは、驚異的な数値といえそう。
新規会員登録の成長率
「Amazon ログイン&ペイメント」を導入している店舗では、新規会員登録数の増加率は平均で151%。未導入店舗平均を大幅に上回っている。
2015年12月は新規購入客全体で「Amazon ログイン&ペイメント」を利用して会員登録を行った割合は44.67%という店舗もある。フューチャーショップでは「Amazonアカウントを持っているECサイト利用者がAmazon以外のサイトでも利用したため、新規会員数が増加したと考えられる」と分析している。
※2014年12月に月間流通総額100万円以上を達成した店舗のうち、現在も継続利用している店舗から約600店を無作為に抽出して調査
受注件数の増加率
「Amazon ログイン&ペイメント」を導入店舗は、未導入店舗よりも「月間受注件数」が増加している傾向にある。スマートフォンからの受注件数は、未導入店舗よりも25ポイントも高い。スマホと「Amazon ログイン&ペイメント」の親和性が示した結果といえそうだ。
※2014年12月に月間流通総額100万円以上を達成した店舗のうち、現在も継続利用している店舗から約600店を無作為に抽出して調査
店舗の導入理由は「売り上げが伸びる」
「Amazon ログイン&ペイメント」は、自社ECサイトで「Amazon.co.jp」のアカウント情報を使って配送先指定やクレジットカード決済などができるもの。自社サイトの新規顧客獲得などの効果が期待されている。
フューチャーショップはECプラットフォームとしては初めて「Amazon ログイン&ペイメント」を搭載。「他社ID連携・決済オプション」として「FutureShop2」の導入企業が利用できるようにしている。
2015年9月のサービスリリースから4か月間が経過。451店舗が導入の意向を示し、そのなかから301店舗が回答した(実際に稼働した店舗数は229)。そのうち実際に導入した83%の店舗が「効果を感じた」「効果が見込めそう」と肯定的な意見を述べている。
導入店舗が「Amazon ログイン&ペイメント」を利用する理由は「今後の売上増加が見込める」が最も多く134店舗。「受注数が増加した」「カゴ落ちが改善した」が34店舗ずつだった。