瀧川 正実 2017/5/26 11:00

ECプラットフォーム「FutureShop2」を提供するフューチャーショップは5月24日、カゴ落ち(カート放棄)した顧客全員にリマーケティング広告を表示する機能を追加した。

追加したのは「カゴ落ちリカバリー広告オプション」。カゴ落ち(カート放棄)した顧客にメールで再訪問を促す機能「FutureCartRecovery」へ新たに搭載した。

従来までのカゴ落ちした会員に向けたフォローメールに加え、会員、非会員を問わずに訪問者の訪問先サイトで買い忘れ商品の広告を表示できるようになる。購入意欲の高い見込み客にECサイトへの再来訪を促進することができるとしている。

「カゴ落ちリカバリー広告オプション」で広告表示できるのは、カゴ落ちした訪問者全員が対象。非会員のサイト訪問者、ログインしていない会員、メールマガジン配信を希望していない会員にも広告を表示できる。

フューチャーショップは2016年、カゴ落ちした顧客にメールで再訪問を促す機能「FutureCartRecovery」を搭載。カートに商品を入れたものの、放棄したまま離脱した顧客に対して、再訪問を促すメールを送信する仕組みを導入した。

「FutureCartRecovery」は「FutureShop2」のオプションとして提供している。

ECサイトに訪れる7割の非会員へのアプローチ、再来訪促進の対策機能をフューチャーショップが搭載

「カゴ落ちリカバリー広告オプション」を活用した再アプローチの仕組み

フューチャーショップが無作為に抽出した850店舗対象の調査によると、2017年4月度の月間受注件数は、リピーターなどのECサイト会員からの購入率が1店舗あたり平均31.35%。一方、初回購入者などの非会員は平均68.65%だった。

初回訪問者などメールアドレスを登録していない約70%の非会員に対する再来訪促進対策として、「売上機会損失の回復、新規会員獲得に向けた施策の1つとなる」(フューチャーショップ)。

なお、「カゴ落ちリカバリー広告オプション」を先行導入した企業では、コンバージョン率が1.7倍に達したという効果も出ているという。

米国Baymard Institute社によると、ECサイトの「カゴ落ち率」は、世界平均で約70%近いという。EC企業では「カゴ落ち率」を減らすために、送料表記のわかりやすさの表記。サイトの信頼性訴求などをECサイト上で対策したり、カートのステップ短縮、顧客情報入力の煩雑さやパスワード忘れを緩和する「外部ID連携機能」といった利便性向上施策を行う企業も増えている。

ECサイトに訪れる7割の非会員へのアプローチ、再来訪促進の対策機能をフューチャーショップが搭載

リカバリーメール未配信で、通常のDSP広告配信をした場合との比較ケース
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