宅配ロッカー「はこぽす」を駅などにも設置へ、日本郵便は他社へのオープン化も検討

日本郵便は3月から京王井の頭線の駅6か所に設置し、実証実験を行っていく

中川 昌俊

2016年2月29日 10:00

日本郵便は2月26日、通販商品を受け取りができる宅配ロッカー「はこぽす」を郵便局以外へ設置をしていくほか、他社宅配便の荷物の受け取りも可能とするオープン化を検討していくと発表した。

国土交通省は2015年、街頭で荷物を受け取れる宅配ロッカーを駅などに整備するように提言。ヤマト運輸もオープン型の宅配ロッカーの設置を発表する(参照記事)など、宅配ロッカーの整備に向けた動きが加速している。

日本郵便は現在、都内22か所の郵便局で宅配ロッカー「はこぽす」を設置し、通販商品が受け取れるサービスを行っている。設置場所を郵便局以外にも広げ、駅や商業施設、コンビニエンスストアなどに広げる予定。3月から京王井の頭線の駅6か所に設置し、実証実験を行っていく。

通販商品以外にもオークションなどで落札した商品にも対応する。モバイルを中心にフリマサービスが拡大していることなどから、まずはオークションサービスの「モバオク」(4月から)に対応する予定。

買取サービス利用時の商品発送にも対応する。2016年9月からブランド品などの宅配買取サイト「ハグオール」に対応する予定。

このほか、一部の「はこぽす」では郵便ポストを組み込み、郵便物などを差し出せるようにもする。郵便物やゆうパック以外の荷物の受け取りにも「はこぽす」を利用できるように検討するという。

「はこぽす」は2015年4月、「楽天市場」の商品専門の受け取りサービスとして開始(参照記事)。2015年11月からは「楽天市場」以外のECサイトの商品も受け取れるようにしていた(参照記事)。

宅配ロッカー「はこぽす」の新しいサービスのイメージ図
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