日本郵便が再配達の削減策を強化――勤務先への転送、指定場所配達、ポイント付与など
初回に荷物を受け取った顧客にポイントを多く付与するなど、消費者が再配達削減に協力するインセンティブも強化
日本郵便が宅配サービス「ゆうパック」の再配達削減に向け、新たなサービスを2018年3月に導入する。
荷物の受け取り場所を玄関前や車庫などに指定できるようにするほか、荷物を勤務先へ転送するオンラインサービスも開始。初回に荷物を受け取った顧客にポイントを多く付与するなど、消費者が再配達削減に協力するインセンティブも強化する。
不在時に玄関先や車庫などに配達
荷物の受取人が不在の場合、自宅の玄関前や車庫などに荷物を配達する「指定場所配達サービス」を開始する。荷物の置き場所は受取人が指定する。
同様のサービスは化粧品通販のファンケルや、アスクルが運営する日用品ECサイト「ロハコ」などが実施している。
ファンケルでは顧客の約3割が置き場所指定サービスを利用しているという(2015年4月〜2016年3月の実績)。
荷物を勤務先へ転送、コンビニ受け取りや宅配ロッカーの利用も促進
初回に荷物を受け取る際、「ゆうパック」の追跡用Webサイト上で、荷物を勤務先へ転送できるようにする。転送サービスは無料。荷物の受け取り場所は郵便局やコンビニ、宅配ロッカー「はこぽす」も指定できる。
「はこぽす」は東京や千葉、埼玉、神奈川の主要都市部を中心に、郵便局やコンビニ、駅のコインロッカー、商業施設など約6000か所への設置をめざす。
受け取り方に応じてポイントを付与
「ゆうパック」を郵便局やコンビニ、「はこぽす」で受け取った顧客にポイントを付与する。荷物を受け取る場所や、初回に受け取った顧客に付与するポイントを増やすことで、再配達削減への消費者の協力を促す。
日本郵便は現在、「Ponta」「WAON POINT」「楽天スーパーポイント」などと連携し、郵便局やコンビニ、「はこぽす」で荷物を受け取った顧客にポイントを付与している(キャンペーン開催期間として4月25日から9月30日までを予定)。
これは広告です