渡部 和章 2017/4/6 7:00

楽天は4月5日、「楽天市場」で購入した商品を初回配達時に受け取った消費者に対して「楽天スーパーポイント」を付与する新たなサービスを開始すると発表した。

荷物を1回で受け取ったユーザーにポイントを付与し、不在再配達の削減を図る。宅配ロッカーやコンビニ店頭受取などを利用して商品を受け取った場合もポイントの対象とする。

楽天と日本郵便による共同事業で、日本郵便の配送を利用しているネットショップが対象。このサービスを利用する「楽天市場」の出店者には、特別運賃を適用していく。

楽天と日本郵便は今後、コンビニや郵便局などの「店頭受取拠点」を拡充するほか、「はこぽす」「楽天BOX」といった宅配ロッカーの利用を促進する。「指定場所配達サービス」、配達時間などの「通知サービス」なども検討していく。

2社はこれまで、配送の効率化や不在再配達の削減に向け、さまざまな取り組みを共同で進めてきた。楽天は2015年に一部郵便局を対象に宅配ロッカー「はこぽす」の設置を開始。2016年には、日本郵便の配送サービスを利用しているEC企業がファミリーマートの店頭受取サービスを利用できるようにした。

日本郵便は4月25日から、通販・EC会社が発送した「ゆうパック」を郵便局やコンビニ、宅配ロッカーで受け取った消費者に「Pontaポイント」「dポイント」などを付与するキャンペーンを開始する。配送業界が深刻な人手不足に陥る中、通販事業者などと協力して再配達削減に取り組んでいく方針。

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