日本郵便、ファミマに宅配ロッカー「はこぽす」を設置

都内2か所でスタートし、設置店舗を拡大していく

渡部 和章

2017年3月24日 10:00

日本郵便は3月23日、ファミリーマートの一部店舗に宅配ロッカーを設置した。「ゆうパック」の店頭受け取りの拠点としてコンビニの店舗網を活用する。

ファミリーマートへの設置は都内2店舗でスタートし、今後ロッカーの設置店舗を増やしていく。

「はこぽす」は、「ゆうパック」の荷物を郵便局などに設置された専用ロッカーで受け取ることができるサービス。消費者が通販サイトで商品を購入した際、受け取り場所を指定するとロッカーに荷物が届く。ロッカーはパスワードで解錠する。

現在、「はこぽす」のロッカーが設置されているのは東京都や埼玉県、千葉県、静岡県、愛知県、兵庫県などにある郵便局やJR東日本の駅の一部など約65か所。「楽天市場」や「Qoo10」といったECモールのほか、「山田養蜂場」、「SHOPLIST.com」などが「はこぽす」に対応している。

*一部サービス名に誤りがあり、3/27の13:40に修正いたしました。

日本郵便が展開する宅配ロッカーはこぽす

「はこぽす」の設置例(北海道のスーパーアークスの例、画像は編集部がキャプチャ)

再配達削減が課題

宅配ロッカーは通販の再配達削減につながると期待されている。日本郵便の「はこぽす」のほか、ヤマト運輸は他の宅配業者も利用できる宅配ロッカーを導入。都市部を中心に駅構内やスーパーなどへの設置も進んでいる。

国土交通省は2016年、経済成長の実現を目的に設置した「生産性革命本部」の中で、物流問題改善の具体策として宅配ロッカーの有用性を議論。

こうした状況なども踏まえ、国土交通省と環境省は連携事業として、企業の枠を超えて物流関連の競合他社が連携し各社が共通で利用できる宅配ボックス「オープン型宅配ボックス」の設置補助費用5億円を2017年度予算案に盛り込んでいる

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