森野 誠之 2016/6/7 8:00

Googleも楽天も目指しているのはユーザーに役立つ情報(商品)を届けること。そうしないと自分たちのサービスを使ってもらえないですからね。その一方で、検索しない世の中も近づいています。

Googleの進化は驚異的。人間にできることは「良いコンテンツ」を作ることだけ。

ご意見番に聞く、「良質なコンテンツが一番のSEO」って本当ですか? | HRナビ by リクルート
http://hrnabi.com/2016/05/31/11185/

まとめると、

  • すべてのサイトに共通するアドバイスは「良質なコンテンツを提供するしかない」ということ
  • RankBrainのような機械学習や人工知能は今後も加速度的に進化していく
  • 目先の変化に慌てる必要はない

通常のサイトのWeb担当者やWebメディアの関係者は、情報を1つずつ積み重ねることと、その情報をソーシャルなど検索以外の方法でも多く見てもらえるよう考えることに専念するのがいいのではないでしょうか。そうしていれば、結局、検索からも評価されるようになります。

記事内の「春雨」の例を見てもわかるようにGoogleの検索は驚くほど進化しています。それに付いて行こうと必死になっても消耗するだけ。

それよりも、ユーザーが見たい情報を丁寧に作成して、ソーシャルメディアにも流すという地道な努力を続けましょう。

もちろん、タイトルや見出しの付け方など、基本的な部分は押さえている前提です。

アプリより安価に開発できるチャットbot。中小企業も世界を相手にできるかも?

今までの仕組みが根底から変わる可能性。チャットbotがECの世界に与える影響を考える | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3155

まとめると、

  • 「チャットbot」は「自動で会話するロボット」のこと
  • 人間との会話を機械が学習することにより、自然な会話が可能になる
  • 中小企業でもチャットbotで全世界に向けての発信が可能になる

チャットbotでECはどう変わるのでしょうか。ごく簡単に言えば「会話するだけで注文が完了する」ようになります。たとえば、「流行りの赤いジャケットが欲しい。サイズはM」とメッセンジャーに打ち込むだけでチャットbotは即座に反応し、オススメの商品を教えてくれるというわけです。

検索しようと思うと自分が望んだものを表示してくれるキーワードを考える必要がありますが、botならなんとなく欲しいものをチャット上に書くだけで判断してくれるようになるかもしれません。アプリより安価で開発できるとなれば、今から情報を集めておくしかないですね。

楽天もGoogle化する?違反点数制度導入で透明化に取り組む

楽天が9月から始める「レビューへの傾聴施策」「違反点数制度」って何? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3021

まとめると、

  • レビューの改善について、店舗側に真摯に取り組んでもらうための施策
  • 97%の店舗は該当しないと想定している
  • 違反点数制度を導入し、罰則の透明化に取り組む

9月からは管理画面に現在の違反点数を表示する。違反していない店舗は、正しいアクションをしていることがわかるので、継続して店舗運営を行うことができる。違反した場合もすぐに把握できるので、すぐに修正できる。

これを読んで感じたのはGoogleサーチコンソールと似ているということ。

ここにはGoogleのガイドラインに違反している場合のペナルティや、Googleがどのようにサイトを認識しているかが表示されます。

つまりSEOも楽天も基本的に求めていることは「ユーザーに役立つことをする」なんですね。「自分たちが役に立てることは何か?」を考えて発信しましょう。

楽天クーポンで6年前から有利誤認の恐れのある表示をしていたことを公表 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3006

ヤフーの仮想モール、「日次売上速報」誤送信で出店者の売上情報が漏えい | 通販新聞https://www.tsuhanshimbun.com/archive/2016/06/post-2531.html

罰則を与える側も透明性や信頼性が求められますよね。こういった情報は積極的に公開してほしいものです。

Cart、決済手数料も含め完全無料で出店できるショッピングモールを開始 | Shopping Tribe
http://shopping-tribe.com/news/29863/

店舗を増やして販路も増やした人はご検討を。

Instagram & LINE

インスタグラムは購買意欲を高める? 投稿から商品を購入&検索した女性は約9割 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3012

女性にとってはカタログのようなもの?

【LINE】LINEの広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」を本格運用開始 | LINE Corporation
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1368

配信できる面が広がれば新しい層に届くはず。

調査データ

広告をクリックした人、「意図的に」と「間違えて」がほぼ同じ割合に | ITmedia
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1605/30/news076.html

直帰率が高い場合はこうなっているかも?出稿先が確認できれば自分でも見てみましょう。

今週の名言

「モノづくりのAmazon」こと、工具ならなんでもあるモノタロウの倉庫がマジでスゴい件 | i:Engineer
https://haken.inte.co.jp/i-engineer/interesting/monotaro

年に1つしか売れなくても、それを必要としている方が1人はいるってことですよね。

─ モノタロウ広報 木原氏

900万点の商品を持つモノタロウさんらしい言葉です。「現場を支えるネットストア」に沿った行動が徹底されてます。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]