中川 昌俊 2016/6/9 11:00

楽天は6月8日、欧州の事業戦略を見直すと発表した。フランス・ドイツに投資を集中し、英国・スペイン・オーストリアのマーケットプレイス型EC事業を終了・再編する。

英国で展開している「Rakuten.co.uk」のマーケットプレイスと拠点(ケンブリッジ)、スペインのマーケットプレイス「Rakuten Spain」と拠点(バルセロナ)を閉鎖する。

また、オーストリアのマーケットプレイス「Rakuten Austria」とRakuten Austriaの拠点(ウィーン)を閉鎖。ただ、オーストリア国内の出店者とユーザーに対し、ドイツのマーケットプレイスからサービスを提供する予定。

一方、フランス、ドイツはこれまで以上に施策を強化する。フランスはすでに、ユーザーのロイヤルティ強化のための新たな会員制プログラム「Price Club」をスタート。ドイツでは、サービスの質向上を目的とし、コミッション(システム利用料)を引き下げた「Rakuten Pro」プランの提供を開始している。

楽天は2016年2月にシンガポール、インドネシア、マレーシア、タイでマーケットプレイスを閉鎖しており、収益化が難しくなっている海外事業に関し見直しを進めている。

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