瀧川 正実 2016/10/12 10:00

「マウジー(MOUSSY)」「スライ(SLY)」などのファッションブランドを展開するバロックジャパンリミテッドは、事業拡大を見据えてECシステムを刷新する。

ワークスアプリケーションズが提供する通販・EC向けのオールインワンパッケージ「COMPANY ECシリーズ」(「COMPANY E-Commerce」「COMPANY CMS」「COMPANY E-Support」「COMPANY E-Marketing」)の導入を決定。大手有名企業(アンファー、ゴディバジャパン、コーセープロビジョンなど)のECサイトが利用している「COMPANY ECシリーズ」を導入し、EC事業拡大の基盤を整える。

バロックジャパンリミテッドは自社ECサイト「SHEL`TTER」(シェルター)を運営。2016年1月期のEC売上高は前期比3.8%増の65億7900万円で、連結売上高に占めるEC売上割合(EC化率)は9.6%。中長期的にEC化率20%をめざしている。

バロックジャパンリミテッドが「COMPANY ECシリーズ」を評価したのは次の3点。

  • 越境ECサイトをアドオンなしで構築でき、全世界をターゲットにできる
    欧州・アメリカ・中国などのさまざまな言語や通貨、配送にも対応。複数サイトを1プラットフォームで管理できるため、ECサイトの追加構築が容易。出店国・地域を拡げたり、ブランド展開を増やす際もサイトの開設がスピーディーに行える。
  • 在庫情報を一元管理し、販売機会ロスを未然に防ぐ
    複数の有名ファッションモールと自社EC サイトとの在庫数を連携することが可能
  • 複数チャネルを統合管理、顧客に刺さるプロモーションが実現可能
    メールマガジンの登録情報や実店舗・ECサイトでの購入情報を統合管理。顧客1人ひとりの好みにあわせた精度の高いプロモーション施策が実施できる。ECサイトでの購入と実店舗での購入両方でポイント情報の共有が可能。

海外事業も展開しているバロックジャパンリミテッドグループは、中国ですでに170店舗を運営(2016年7月末現在)。9月には「MOUSSY」など2ブランドを米国に出店した。店舗とあわせてECも海外事業を拡大する方針。こうした環境の変化に対応することもあわせてシステム刷新を検討していた。

バロックジャパンリミテッドがECシステムを刷新、ワークスアプリケーションの「COMPANY ECシリーズ」を導入

「COMPANY ECシリーズ」を導入して刷新する「SHEL`TTER」(画像は編集部がキャプチャ)

バロックジャパンリミテッドは2003年設立。主に女性向けの衣料や服飾雑貨をSPAで展開する。ファッションビルや駅ビルなどで販売する「マウジー」「スライ」などのほか、ショッピングセンターで展開する「アズールバイマウジー」など、販売シーンや顧客の年齢層に合わせたブランド展開を行っている。

11月1日、東証一部もしくは東証二部へ上場する予定(公開価格が決まった後に決定予定)。

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